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終末世界の新生活  作者: 夏のさくら
三年目の夏
8/13

第八話


 祭壇と供物をそのままにして、俺たちは帰路へついた。

 夕方近くには小屋にたどり着き、火を焚いてムスタファ鍋を作り始める。

 ムスタファには塩が入っているらしく、ほんのりとした塩味がとても旨い。

 鍋を煮る間、ピレはムスタファを干す準備をしていた。

 俺はもちろん、鍋と火の番だ。

 ピレは、ムスタファの葉の根本を切り、葉先に枝で穴を空けて麻紐を通していた。

 こうすると、ムスタファの中にある水が垂れ落ちて、上手く乾燥するのだ。

 落ちてくる水には、塩が混じってるから、大部分は垂れ流しにしているが、一部は溜めておいて塩として使う。

 明日中にそれらを終わらせて、明後日には近くの木に干すのだろう。

 それを見ると、あぁ、夏が来たんだと思う。

 

 ピレと俺の、夏の風物詩だ。



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