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終末世界の新生活  作者: 夏のさくら
三年目の夏
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第一話

初投稿です。

色々至らないところがあると思いますが、ご容赦ください。

──■■よ

 なんだ、この声は…

──起きなさい、■■よ

 …なんだよ、急に

──目覚めの刻です

──さぁ


「起きろ!」

 突然の大声に俺は飛び上がって起きた。

 驚いて横を見ると、親友のピレがこちらを睨んでいる。

「やっと起きたか、このグズが!」

 よく分からないが、ピレは俺に怒っているらしい。

 寝起きの回らない頭を使ってそう結論に達した俺は彼に謝ったが、これは逆効果だった。

「理由もわからねぇのに謝ってんじゃねえよ!」

「…ごめん。じゃ、なんで俺は怒鳴られてんの?」

 しょうがないじゃないか、寝起きなのだから。

 俺の言葉にピレはさらに顔を赤くして、それから溜め息を吐いた。

「昨日、食い物がなくなりそうって言っただろ。探しに行くんだよ」

「あぁ、そっか」

 俺は頷きながら、辺りを見回した。

 干し藁の粗末な寝床に、朽ちかけの小屋。

 扉を失った窓からは、淀んだ灰の空が見えた。

 そして、俺はピレを見る。

 金髪に碧い瞳の彼は、せっかく綺麗な顔立ちをしているけれど、その白い肌は荒れて、髪はくすんでいる。着ている服も麻袋を切って、縄で腰を結んだだけのものだ。

 …まぁ、これが俺たちには当たり前だけど。

 俺はのびをして、ピレに支えてもらって立ち上がる。

 ピレは悪態をつきつつだったけど、手伝ってくれるあたりはいい奴だ。

 こうして、俺たちの朝は始まる。

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