3話 ギルドと☆☆☆
「やっぱ本文よりここは落ち着くなぁ。作者が忙しいからって投稿がなくて久々だし。アイリスもそうは思わないか?」
「ですねぇ3話がはじまる前の前書きのリラックスタイムは最高です。」
「だよなぁ。一生ここにいたい。」
「…ならここでストーリー進めません?20000文字までいけますし。」
「たしかに。でもそれって結局本文と変わらないからなぁ。」
「それもそうですね…。なにかいい案があればいいんですけど…」
【ジリリリッ】
「やべっアラームだ。投稿時間の19時45分が迫っているみたいだ。」
「みたいですね!急がなければ!でも、これでは後書きがっ!」
「いいんだっ!後書きは見捨てろっ!後書きなんてなにもなくてもどうにかはなるっ!今は前書きを終わらせることに集中するんだ!」
「了解です!では、いきますよ!せーの」
「3話、おたのしみくださーい!!」
まてまてまてまて……え?
いや、気の所為だよな。もう一度。
「えっと、ギルドって何処に」
「ギルド?やっぱ分かんないね。」
……いやいやいやいや。
「おい、アイリスこれはどうなってる。」
「おかしいです!この世界はファンタジーなんですよ!ギルドぐらいあるはずです!」
「いや、住民が知らないって言ってんだよ?もしかしてギルドがなかったりする?」
「それはないです!きっと発音が悪いんですよ!ギルドーとかギィルドーとかなんかそういう感じにすればいけますって!」
「んな無茶苦茶な。そんなことあるわけ…」
「あぁ、ギィルドゥね!そうかそうか。ギィルドゥならここを真っ直ぐ行ったら噴水があるんだけど、そこを右に曲がった所だよ。」
あ ま アイリスが無茶苦茶言ってると
っ じ 思ったらほんとに発音が問題だったわ。
た か 思わず反応が縦読みになるぐらいには
。 。 衝撃的だわ。ホントびっくり。
にしてもギルド、ギィルドゥ…なんかイギリス英語とアメリカ英語みたいな差があったぞ。
しかも無駄に発音が良かった。ちょっと悔しい。
そうウダウダいいながら2人はおばさんにお礼を言ってギィルドゥに向かった。
「ここだな!ギルドは。」
「ギルドじゃなくてギィルドゥです。でも、ドルギって書いてますけど大丈夫でしょうか。それに、そこうよへドルギって看板がありますけど、なんなんでしょうか?」
「ばらさよ盟聯と同じ感じだろ。右から左に読むんだ。」
「ふむ、なら、ようこそギルドって読むわけですね。」
「だな。ま、入ろっか。」
「おかえりなさいませご主人様♡ギルドへ帰ってきたのはいつぶりでしょうか?」
入るとメイドに迎えられた。
「え?なに…間違えてメイド喫茶にきてる?つか、だれ?」
「私は☆☆☆っていいます!見ての通り、このギルドは活気が無いし、人気がなくて……。で、こうすればギルドに活気が溢れるってどこからともなくやってきた小さくてかわいいリスが言ってたんです!」
「…それ作者じゃね?ねぇ、いくらなんでもそれはやめといたほうがいいよ。こんな小説書くような作者の助言なんか絶対よくないから。」
「…?よく分からないんですけど、実際あなたたちが来ましたよね?ちょっとは活気が出たと思うんですけど。」
「2人きた程度で活気とかいうレベルで過疎ってるんだ。」
「あの、というかずっとあなた、私と口調が被ってるんですけど。」
「どうした?急に。べつに俺と口調被ってないけど?」
☆☆☆は急にどうしたんだろう。不思議な子だ。
メイドの格好してるやつと口調が同じでたまるかっての。
「私とあなたじゃなくて私とこのメイドさんです!それに地の文で読者を騙すようなことはやめてくれます!?これ、私の発言ですからね!?」
あの、あなた私と口調が被ってるんですけど。
↑これは私の発言ですからね!
間違えないでください!読者さんたち!
おい、地の文に入ってくるのはやめろ。
訳が分からなくなるだろ?
あと、地の文が地の文じゃなくなるから。
G〇〇gleで地の文の意味調べてどうぞ。
さっきの言葉訂正して、やり直してください!そしたら許します!
あとG〇〇gleだと隠しきれてないです!
Goo〇leとかにしないと危ないですよ!!ほんと!
んーならG00gleは?
それもアウトですよ!
そうかじゃあ仕方ない。
変えてYah〇〇で…。
そっちもアウトです!
というかはやく訂正してください!
分かった、分かった。じゃあやりなおすから。
「あの、あなた私と口調が被ってるんですけど。」
アイリスは怪訝な顔でそう言う。
たしかに。☆☆☆とアイリスの口調はとても似ている。
読者からしたら見分けが難しいところだな。
「どうにかしてくれませんか?」
アイリスはそうお願いをする。
それをやんわりと聞きながら俺は考える。
にしてもさっきのババアはなんだったんだ!?
☆☆☆の発音も店の前の看板もふつーにギルドはギルドじゃねぇか!と。
「あ、あの口調は仕方なく無いですか…?」
たしかに。☆☆☆の言う通りである。
アイリスの無茶ぶりである。
この子は不憫な子である。
名前が思いつかないからって名前を仮として置いておく☆☆☆の3つにされてしまった可哀想な子だ。
ちなみに俺も設定段階では鋼山☆☆だったらしい。
そして名を与えられれず生み出された癖に色々と濃い見た目をしている。
アニメにならないと見た目はしっかりと伝わらないが、名前的に登場できなさそうだなぁ。
「そうですねぇ。正論です…。現実では口調なんてみんな一緒ですもんねぇ。被るのが困るのは小説ならではで難しいです……」
「まぁさ、話はそのぐらいにしてストーリー進めない?早くギルド登録したいんだけど」
「そうですね。力も知りたいですし。お願いできますか?☆☆☆さん。」
「はいっ!」
威勢のいい挨拶をした☆☆☆に招かれ俺たちはギルドの奥にあるカウンターへ(にしてもなんだか今回は地の文が増えた気がするなぁと幸村は思いながら)向かった。