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ティーシェラン戦記  作者: 鈴木誠也
第2章 現状を確認しよう
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我が国の主力

ストーリーを進めたかったのですが、まだ説明回になりました。

 「分かりました、メンバーにはスキルを確認を、舞雷九さんは破亜斗さんと戦艦のメンテナンスを行ってください。

 異議がなければ今会議は終了とします。」


 これ以上の議題は無用と判断したのだろう。それらをやるだけでもう手一杯だから。


 スキルの確認は間違いなく最重要解決項目である。

 けれども、主人公の国の最強戦力でもある『艦隊』も疎かにはできない。


  



 フィーセド星域には色んな国がある。

 大小問わず全部ひっくるめると百はゆうに超えている。

 国にも格付けがあり、大国、小国、超小国。超小国あれば超大国あり。

 フィーセド星域には三つ、超大国がある。

 レグーン諸国連合とサチアドゥイ帝国。

 

 そして、今作の主人公の所属する王国である。




 冒頭で説明したとおり。

 主人公の所属している国以外にも、大国が二つある。

 総合的な戦力は拮抗しているが、ひとつひとつバラしてみると結構危うい状況。

 

 経済力、これに関しては主人公の国が一番強い。

 フィーセド星域の大鉱山の7割を所有している。希少鉱石はほぼ独占と言って過言ではない。

 ポーションに関しては、もはや主人公の国にしかない。下級ポーションは作り方があまりに簡単な為、プレイヤーのほとんどは作れるから独占は難しいが、中級や上級など完全独占を誇っている。


 このような経済力は運営(戦争主義者)からの賜物でもある。


 戦国時代の真っ只中。

 今日の敵は明日の友、今日の友は明日の敵などこと多々あった。

 傍観は許されない、漁夫の利を得るのは許し難いからだ。


 しかしながらも、絶対中立を維持することができる国も存在した。

 『商業国』である。彼らにだけは、手出し厳禁だった。戦時の物資を売ってくれる大切な存在だったからだ。

 一つの商業国を滅ぼすのは簡単、総力を挙げれば数日のうちにできよう。

 だが、それは()()()()()()()()()()()ことになる。


 商業国は互いに牽制しあって、独占しないよう監視しあっている。

 そして、利益の為なら瞬時に手を取り合う連携もできてしまう。


 よって、誰も商業国を攻撃しようとは思わない。

 ただ、その均衡は長くは保たなかった。


 五大国にまで淘汰されたフィーセド星域は絶対なる平和を求めた。

 五大国以外の国は全て排除することを第一方針とし、商業国もついには逃れることが叶わなかった。


 生産プレイヤーの三分の二は王国に所属して、旧商業国領はいらないから他の国が勝手に分ければ良い。という密約が締結された。


 プレイヤーも確かに魅力的な戦力だが、資源地を押さえれば国を裏切ってこっちに来るはずと踏んだ四大国はその密約を呑んだ。

 事実、他所の国に逃げ込むことに関して、向こうの国さえ承諾してしまえば、抑える手段はない。

 嫌々で国にいさせても、まともな仕事をしないプレイヤーは多い。

 だから、亡命に関してはできるなら黙認である。


 けれども、王国の方が一枚も二枚も上手だった。

 密約を結んだのは四大国だけではない。商業国幹部にも密約を結んでいた。

 かなりの報酬と元の国以上に豊富な資源地をエサに、敗戦の時は自国領をズタズタにすることを約束してもらった。

 これにより、商業国領は使い物にならないくらい荒れていた。


 王国は元々この計画の為に、内密に資源地開発を進めていた。

 他の国よりもずっと豊かな薬草畑と大鉱山を開拓していた、元からプレイヤーの亡命などあり得なかった。

 

 こうして、主人公の国は五大国、後に三大国のうち、もっとも経済力のある国に発展した。


 と言えば、聞こえは良くなるだろう。

 しかし、事実はそうでもない。


 間違いなく最強の資金源を得た王国は当時近隣の国から嫌われていた。

 ルール上、何も違反してはいない。主人公の計略が凄いだけのこと。


 そうは言っても、その一手によっておいしいところを持ってかれた側にしてみたら、嫌にも程がある。

 

 それよりなにより、王国には絶対的弱点があった。

 ()()()()()()()()()()


 生産プレイヤーはそこそこ在籍してはいるのだが、戦闘プレイヤーはかき集めても60いるかいないかである。

 

 五大国のうち二つが滅んで、三大国になった時も、加入プレイヤーは少なかった。

 みんなの敵の王国に入るより、『連合』や『帝国』に入った方がいいも考えたのだろう。

 実際そのとおりであるから否定はしない、できない。


 帝国の戦闘員は五倍の300くらいいたし、連合の戦闘員はさらに、その倍の600はいたらしい。


 両国とも、本気でうちに勝負を仕掛けては来ないが、取り敢えず王国を先に潰すことには同意したらしい。


 主人公の国は、両国の攻勢を毎回凌げる奇跡の兵器を開発した。

 それが『戦艦』によって構成された『艦隊』である。

次は、ちゃんと、ストーリーを、進めます!

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