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ティーシェラン戦記  作者: 鈴木誠也
第2章 現状を確認しよう
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幹部会議

ほぼ説明会です。

暗記の準備を。

 「では、ギルドの長老格、並びに王国の大臣。『議事の間』に来てください。

 これからの方針などについて、話し合いをします。」


 ギルド『ラーメン美味しいよ』の長老格と王国『ラーメン食おうぜ』の大臣はほぼ一緒である。

 違うのは、長老格は4名、大臣は現在総勢8名。


 長老格は皆、もれなく大臣の位を戴いている。大臣を全員呼び出せば、必然的に長老格も全員揃う。

 にも関わらず、『幹部会議』を開く時は毎回、「()()()()()()()()()()()()()()()()」と言う。


 それには、歴とした訳がある。

 ギルド創設時、初期の六人のうち1人は脱退したが、残り5人は全員要職に就いている。

 5人のうち1人、『とにかくラーメン』さんはギルドマスターに就任、残り4人は長老格になった。


 長老格は4つ。

 即ち、長老格は全員、初期メンバーということになる。

 言わなくても良いことを毎回繰り返して言っているのは、ひとえに長年やってきた仲間への想いと敬意を表したものかもしれない。


 


 「幹部の中に、誰一人として、欠けることがないのは喜ばしく思います。」

 

【とにかくラーメン】

『国家役職』:国王

『ギルド役職』:ギルドマスター

国の全権を掌握する。

支配領:首都及び王直轄領


【極細うどん】

『国家役職』:総務大臣

『ギルド役職』:第1長老

全コマンドの干渉できる。全コマンドの停止を『勧告』できる。

支配領:アシューク


 追伸:『勧告』=『強制』


【スパゲッティ】

『国家役職』:医療大臣

『ギルド役職』:第2長老

国の『医療』コマンド・『福祉』コマンドを掌握する。

支配領:ベネクドナ


我らが主人公

【ナポリタン】

『国家役職』:財務大臣

『ギルド役職』:第3長老

国の『予算』コマンド・『税率』コマンドを掌握する。

支配領:ルシェーラ


【蕎麦大盛り】

『国家役職』:法務大臣

『ギルド役職』:第4長老

国の『立法』コマンド・『司法』コマンドを掌握する。

支配領:セドリンド


【フレフレ】

『国家役職』:技術開発大臣

『ギルド役職』:副ギルドマスター

国の『研究』コマンド・『教育』コマンドを掌握する。

支配領:フィールイェフ


【ケルメオ・シュレイ・メネシウス】

『国家役職』:労働管理大臣

『ギルド役職』:副ギルドマスター

国の『労働』コマンド・『産業』コマンドを掌握する。

支配領:カッチェド


再び我らが主人公

【ナポリタン】

『国家役職』:外務大臣

『ギルド役職』:第3長老

国の『外交』コマンドを掌握する。

支配領:ヤドゥーユ


【舞雷九】及び【破亜斗】

『国家役職』:軍部大臣

『ギルド役職』:なし

舞雷九は国の『軍隊』コマンドを掌握する。

破亜斗は国の『軍備』コマンドを掌握する。

支配領:カルティメス

支配領:マヒノヌシス


 「今会議のメーンテーマは今後の方針についてです。

 異議、補足のある場合は挙手でお願いします。

 司会役はなく、自由と正義を心掛けて会議を進めましょう。」


 主人公のギルドの『幹部会議』には、『司会役』は存在しない。

 敢えてつくっていない。

 とある円卓会議に倣って、みんな平等な発言権を持てられるようにしている。


 とは言いつつも、進行役は大体ギルドマスターのとにかくラーメンさんやっている。

 これは、権力の集中ではなく、その逆。

 誰もそんなメンドい役をやりたがらない為に、毎回、仕方なく暗黙のうちにやらさせている。


 「は~い。早速提案がありま~~す。

 何もかも分からない状況でしょう~、今は。だから~、周辺の捜索や~、うちの国の調査を~、した方がいいと思いま~~す。」


 相変わらず、語尾が少し伸びていて、どこもかしこもユルい感じの極細うどんさん。


 (でも、やっぱ総務大臣を任されただけあって、すんげー正しいんだよね~。)


 「自分もそう思います。現状がはっきりしていない今。

 何かを決めるにはまだ早過ぎましたね。

 それでは、今後しばらくの間は情報収集に重きを置きます。」


 周囲を見渡して、異議を唱える者はいないかを確かめる。

 確かにいないという事実を確認して一息つく。


 「わたしからも一つ、周辺の情報収集をする前にメンバーにやらせたいことが、いくつかあります。」


 手を挙げて、発言したのはスパゲッティさん。


 「アイテムの有無を確認しましたが、ちゃんと使えるという保証はありません。

 それの確認は後にしても、スキルの確認はした方が良いかと思います。

 効果が違ったり、使用できるまだ分かりませんので。」


 続いて手を挙げたのは破亜斗さん。


 「なら、『艦隊』がまともに戦えるのも疑問だな。」


 「分かりました、メンバーにはスキルを確認を、舞雷九さんは破亜斗さんと戦艦のメンテナンスを行ってください。

 異議がなければ今会議は終了とします。」


次回はストーリーを進めます。

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