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ティーシェラン戦記  作者: 鈴木誠也
第1章 仲間に会おう
6/45

仲間は揃った

そろそろ新章が始まります。

 驚愕すべきことに、スパゲッティさんだけで、一つのギルドを()()()()()()()()()


 (いや~、あの時のスパゲッティさんカッコよかったね~。)


 その後、スパゲッティさんの戦闘ムービーが出回って、『霊師』職業が空前の大ムーブを引き起こした。

 『霊師』のみならず、『符文師』や『吟遊詩人』などのサポート系職業のソロが増えるなどのパーティー離れが増加。


 多くのサポート系職業のプレイヤーが、スパゲッティさんに師事していた。

 そのため、主人公のギルドはプレイヤー数こそ少ないものの、数多のサポート系プレイヤーとコネを持っている。


 有名な話だと、ランキング第2位の『吟遊詩人』プレイヤーはスパゲッティさんが育てた。


 


 

 「これでメンバー全員そろいましたか?」


 そう聞いたのは主人公のギルドのギルドマスターであり、国家『ラーメン食おうぜ』の国王である。

 プレイヤー名はそのまま『ラーメン』


 主人公が『玉座の間』に転移?転送?されてから、他のメンバーも続々と『玉座の間』に来た。

 話を聞くと、パソコンの質問に答えてからいきなりブラックアウトして、気づいたらここにいたとのこと。

 主人公の遭遇とほぼ一緒である。


 「ラーさ~ん、全然揃ってませんよ~。クリプトンさん、アウトローさん、毘沙門天さん、KATOさん、グダグダ・シテイターイさんがいませ~ん。」


 語尾が少し伸びているのは『極細うどん』さんである。

 主人公のギルドは超少数精鋭の組織。総数60名ほどで、全員が『玉座の間』にいてもまだまだ余裕がある。


 (確かに、いないな~。でも、最近はログイン率が低いからな~。もしかしたら、問題を答えてないから、来れないのかな~。)


 「その5名は自分がメッセージを預かっています。こちらの世界に来れないとのことでした。

 ここにいる各位はご存知かと思いますが、ここに来る前に、とある問題を答えたと思います。その問題を思い出せる方は挙手でお願いします。」


 (うん?問題……あっ、そうそう。あったあった。パソコンがブラックアウトしてからだれかに会って問題を答えた。その後、ここに来た。あれ?なんで答えたっけ、てか、問題なんだっけ?)


 「思い出せないようでしたら、そのままで構いません。ここにいる全員、パソコンの問題で『はい』を選びましたね。

 その後に、わたし達は本当に異世界に来る覚悟はあるのかと聞かれた筈です。是と答えた方はここに来て、否と答えた方は記憶を少し弄り、忘れさせたとのことです。

 質問の間の記憶は皆、消去されて筈です。相当、シャイな方らしくって。

 筈、というのも、自分も記憶が消されせおりますので。」


 (なるほど、でも、シャイって何だろう?神様的存在にもそんな感情あるかな~。)


 「残念ながら、さっきの5名の方は、問題には否と答えた様子です。

 よって、この場にいません。

 これからも。」


 (は~、まっ、しょうがないっか~。もともと、最近付き合い悪いし、ある程度予見できたけどね~。)


 「ここにいる各位皆様。ここは先程申し上げたように、異世界です。

 『シェラン戦記』で使える『道具(アイテム)』や『技能(スキル)』もここでは使えない可能性がある。

 総員、『魔法鞄(マジックバッグ)』の中身の確認を、使えるどうかは保留として、アイテムの有無の確認をしてください。」


 (やっべぇ!オレ、結構アイテムや装備に頼る派だから。なくなる詰むんだけど!!!)


 『玉座の間』にいる60名程のメンバー全員が目にも止まらぬ速さでメニュー画面を操作する。

 60というのは、言い過ぎかもしれないが、何名かのプレイヤーはステータスにものを言わせて、本当に音速を突破して指を動かしている。

 

 それもその筈。

 主人公のように、装備やアイテムを中心としてやっているプレイヤーにとっては当然、大事。

 そうでないプレイヤー。

 ステータス自体自体強いプレイヤー、プレイテクニックが高いプレイヤーもいる。

 だか、一部のひねくれ者を除けば、誰だって自分のものがなくなるのは御免被りたい。


 数分間、『玉座の間』にいる60名程のプレイヤーの間に怒涛の沈黙が流れた。


 幸いにも、使用できるかはさておき、だれも何にもなくしていないようである。

彼の方は実はシャイではないという疑惑が浮上!

というのは冗談です。

顔を見せないのはちゃんとした理由があります。

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