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ティーシェラン戦記  作者: 鈴木誠也
第1章 仲間に会おう
4/45

えっ、マジすか?

第1章入りました。

 (う~ん、頭が痛い、クラクラする。なんだろう、二日酔いのあとにすぐ忘年会で上司に酒を呑まされたような痛み。)


 主人公の見事でわかりやすい描写はさておき、説明を聞くに、余程の気持ち悪さらしい。


 (しかも、痛みどころか吐き気もする。船に乗りながら、飛行機に乗っているような。)


 どうやら主人公は水空両用の最新型に乗っているご様子。


 「うん?ここどこ?」


 やっと喋ったと思ったら、主人公の今更のご意見、どうもありがとう。

 ここでついでに「オレは誰?」って言ったらもっと面白くなります。


 


 見渡せば、周囲にも人がいたと本日二回目の今更を言い出す主人公。ここいる全員が初対面であることにも気がつく。

 

 しかし、主人公は豪胆にもそっちの方に歩み寄った。

 何故なら、


 「フレフレさん、破亜斗さん、舞雷九さん、スパゲッティさん。お久し振りです。」


 そう、主人公が(中略)な程に愛していたゲーム『シェラン戦記』の『ラーメン食おうぜ王国』のメンバーだったからだ。

 リアルで(面と向かって)会ったことはないが、バーチャル(ネット上)なら飽きる程見てきた顔である。

 

 作者:こんなしょうもない作品にも手を伸ばしてくれる猛者だから、まどろっこしい説明は省略。

 今時の日本の若者にとって、異世界は近所の公園よりも近い存在。


 「おお!その姿は、ナポリタンさんか!久しぶりです!会いたかったですぞ!さぁ、熱い抱擁をっ!」


 ポカッ!


 「うちの騒がしい愚弟が迷惑をかけてすみません。よく躾ときます。」


 前者が破亜斗さんで、後者が舞雷九さんだ。中期にギルドに入ったメンバーで、仲のいい?姉弟だ。ちなみに、姉の舞雷九さんの方が使っているのは男性キャラ。


 (破亜斗さん、大丈夫かなぁ?上半身壁に刺さってるけど。

 あの壁って確かに精鋼(アダマンタイト)虹金(ヒヒイロガネ)の合金でできているから、うん?)


 「ここって、うちの国の『玉座の間』?」


 「そうですよ、わたし達が建てた国の『玉座の間』ですよ。」


 そう答えてくれたのはフレフレさん。


 「あれは大丈夫ですかね~。」


 「わたしも、壊れた壁心配はあったのですが、5回くらい破亜斗さんと舞雷九さんが『自動修復』の発動を証明してくれたので、心配ないですよ。」


 (オレが心配してるのは壁ではなく、破亜斗さんなんだけど。)


 破亜斗さんは戦士職の『重装甲士』で、舞雷九さんは盗賊職の『隠遁者』。

 『隠遁者』の攻撃力では、戦士職屈指の防御力を誇る『重装甲士』を正面で突破できない、はず。


 (でも、クリティカルが当たったらヤバイんだよね~。盗賊職って大体クリティカル率バカ高いから。)


 身体の半分以上は壁の向こうに埋め込まれているが、一応ピクピク動いて(引き攣って)いるところから死んで(事切れて)はいないようだ。


 「ナポさん、大丈夫ですよ。『重装甲士』はしぶとさで有名ですから。多分、恐らく死んではいないと思います。」


 (おお!初期メンバーの良心、もとい全ギルドの良心のスパゲッティさん!)


 スパゲッティさんは主人公と同じく、ギルド結成時の6人の1人。

 『ラーメン食おうぜ王国』建国前、まだギルド『ラーメン美味しいよ』からの長い付き合いである。

 初期メンバーは全員、愛称で呼び合う。

 主人公の場合は『ナポ』である。

 スパゲッティさんは『スパ』さんとも、『ゲッティ』さんとも呼ばれる。主人公はフルネームで『スパゲッティ』と呼んでいる。


 (我が国の癒しだな~。こんな魑魅魍魎の巣穴の唯一の癒しだな~。偶にブラックになった時は、全メンバーが震え上がるくらい怖いけど。)


 スパゲッティさんの職業は『聖賦与霊師』である。『賦与霊師』に『聖』がついた職業。

 『聖』が付いている職業は皆して強い。

 例外があるかもしれないが、少なくとも主人公は『聖』が付いていながら弱い職業を知らない。


 何故、スパゲッティさんは怒ると怖いと知っているか。それは主人公が起こっている場面に遭遇したことがあるからだ。

 遭遇と言っても、捉え方によっては、主人公は当事者でもある。


 ギルドがまだ、そんなに強くない時期。

 他のギルドからケンカを売られたことがある。

 まぁ、そんなことなど数えるのもうんざりな程あるから、別に珍しくもない。

 

 しかし、彼らは我らが癒し様に#言ってはないない()()()()()()()()()()を言ってしまった。

 

 

スパさんは腹黒キャラじゃないですけど、怒ると非常に怖いです。

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