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ティーシェラン戦記  作者: 鈴木誠也
序章 説明をしよう
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異世界転移かもしれない。

更新頑張ります。

 (ついに運営の方がやらかしたのか?)


 主人公はすぐにそれを思いついた。『シェラン戦記』は昔から節操のないゲームで、課金(売り上げ)が増えるんだったらなんでもやった。

 あからさまにパクリと思しきものなんでくさるほどあった。スー○ーマリオ系とか、モ○ハン系とかなりふり構わずパクリまくった。

 

 そもそも想像して欲しい、立体グラフィック系を背景してドット絵のキャラクターが出て来たら…その逆も考えて欲しい、ドット絵の背景の中に立体グラフィックのキャラクターが動いたら…

 

 (一体なんなんだ。究極のカオス、ここにて爆誕か?)


 だから遂に運営が訴えられて業務停止命令が下されたのか…

 

 「なるほどそうか、納得。」

 

 (反論の余地もないし第一これを秒で想像できる時点で終わってるだろこのゲーム。)


 「あり得る、うん、あり得るな。」

 

 (というより、今迄どうしてやって来れただろうな。金の力か?だとしたら今更なんで摘発された?本当に不思議で不思議で仕方がない。)

 

 世界第八不思議に認定できる。


 (もうちょっとこそこそやれよ…オレの生き甲斐の一つなんだから。)


 本当に主人公の生き甲斐(生命の源)と言えるほど、主人公はこのゲームを愛していた。

 戦国時代に(この時の為に貯めた)有給を二週間取って、そのうち一週間はほぼ不眠不休で戦争してるくらいにはやり込んでいた。


 「誰か助けてくれよ、魂くらいならくれてやるから~。」


 前言撤回、もとい修正。

 わたくしが考えている以上に廃人プレイヤーだった。なのに課金(売り上げの協力)してない。


 「いや、課金というのはギャアアァァアアァァ!!!!パソコンが壊れたぁぁ!!!」


 主人公にとってパソコンとスマホは水と空気に必要不可欠なエネルギー源である。


 「アアァァアァアアっ直った。びっくりした~。」


 今の主人公を見ると、とても数秒間前に耳を引き裂くような悲鳴をあげていたようには見えない。ある意味凄い。


 「うん?運営からメッセージが来た。」




~親愛なるプレイヤー『ナポリタン』様~


 『シェラン戦記』をご愛用頂きまして、誠にありがとうございます。

 今回は本社の都合によりサービス終了とさせて頂きます。


*以外のメッセージは特定のプレイヤーにのみ見ることができます*


 ゲームを続けますか?


▷はい


▷いいえ




 「あ~、そういうこと。」


 主人公はつまりこういうことだと考えた。


 普段は滅多に人が乗らない無人駅。

 しかし廃線処分になると一気に人が増え、電車マニア達が集まる。


 (サービス終了と仄めかして実は全然やめる気がないってことだ。ついでにオレみたいな超アクティブプレイヤーにアンケートとってるし、ブレないね~。)


 逡巡ほぼゼロで


▷はい


 をクリック。


 どんだけこのゲームを愛してると思ってるんだよ。これ以外に選択肢ねぇよ。


 「ギャャアァアアァアア!!!また壊れたぁぁあぁ!!

 クソ運営うちの可愛い(パソコン)に何してくれてんだよ!!」

 


 ガクンッ。


 主人公の意識は一回ここで切れた。

 しかし、彼は決して孤独ではない。

 ほぼ同時刻、日本中、いや世界中から()()()()()()()をクリアした人が消えた。

 

 たが、それほど問題にはならなかった。

 消えた人は全部で300人ぴったし。普通ならマスコミが大騒ぎしている筈なのに、なぜか今回はちっとも取り上げられなかった。

 警察の方は黙々と失踪として判断し、捜査本部もたてずに数日間で捜査は打ち切りになった。

 親族も葬式らしきものをささっと済ませて日常に戻った。


 本来どれもほぼあり得ないことである。

 いや、一人なら、確率としてはないわけでもない。

 但し、これが300人同じように起きてしまったら「なんか変ね~。」どころじゃない。


 まるで、何か自然を超えた力が働いてるように…


 

次回で序章は終わります。

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