23/34
プロローグ 歌姫
新編スタート!
彼女は歌う。
『助け』を求めて歌い続ける。
鹿やリスなどの足は止めることができても、人間の足を止めることは叶わない。
彼女の歌は次第に小さくなり、消えた。
人間には、彼女の歌が理解できないと知っている。
でも、どうしても欲しかった。理解者という存在が。
自分の運命を知るが故に。
彼女は歌う。歌い、続ける。
誰か、誰か分かって下さいと、祈りを込めて。
歌うことしかできないから、歌う。
美しいその歌声は、虚しく響くばかりであった。
今後をお楽しみに!




