表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
カタストロフ・クリーク  作者: 海風 奏
第1章 聖戦の幕開け
15/34

第14章 War Ready Start

前回の投稿から結構経ってしまいました。すいません!m(_ _)m

では、第14章スタート。

『皆さん!いよいよこの日がやって参りました!ウォーゲーム!実況はこの私!超絶可愛いアイドル!リンちゃんがするよっ!』


うおおおおおおっ!と会場の一部客席から雄叫びが聞こえる。ファンなんだろうな。


『そしてそして!解説になんと超有名人!水蓮寺誠さんが来てくれましたっ!』


「ぶふぉっ!」


吹いた。


「今水蓮寺って」


「はぁ、そうだよ。あれが僕の父さん。義理のだけど」


てか、こういうの来る人だっけ?父さんって。断固拒否のイメージがあるんだけどな。ごっつい顔してるし。


「1度お話ししたいな」


「ウォーゲーム終わったらでいいですか…」


「うん、いいよ」


ホッとする。なんか知らないけど今は合わないでおこうと思った。鼻の下伸ばしていらっしゃるし。

恐らく、リンちゃんとやらのファンかな?


『さてさて、では!ウォーゲーム第26回第1回戦1試合!《爆撃魔エラ・ボマー》北上美沙、《爆雷魔イラ・ボマー》大井原育実、《眠影射シャドウスナイプ》相模まい、《死影砲シャドウカノン》相模あやVS、《突進車チャリオット》バーリグリア・セリアリス、《騎乗兵ライダー》リグ・オートマス、《騎竜兵ドラグナー》飯田湊人、《重装騎兵パンツァー・ライダー》吉田集です!水蓮寺さん、この勝負どうなると思いますか?』


『ふむ、この勝負若干北上選手のチームが有利に思えるな』


『そうなんですか?なぜです?』


『北上選手のチームは機動力、火力が劣るものの、範囲が広く、遠距離だ。近づかれる前にある程度の殲滅が可能。先ほど機動力、火力が劣っていると言ったが平均的に見ると高い。バーリグリア選手のチームは逃げられない工夫をする必要があるが、かなり難しいものとなるため、北上選手のチームの方が有利と考えた』


『なるほど!ではバーリグリア選手のチームがどの様に工夫し、北上選手のチームがそれをどの様に回避するのか、もしくは真っ向から挑むのか、それらに注目して行きましょう!では、選手入場!』


客席全体から歓声が上がる。すごい熱気だ。


『両チームいい表情ですね!では皆さんご一緒に』


『War Ready ……』


このタイミングで全員一斉に神装印を使用する。


「行くよみんな!《シヴァ》!」


「了解です!お姉様!《カーリー》!」


「兄さん眠い。けど頑張る。《ヒュプノス》」


「うん、頑張って…《タナトス》」


「行くぞみんな!《アレキサンダー》!」


「おうよ!任せなっ!《ペスセウス》」


「失敗はしないよ。《ワイバーン》召喚」


「…《パラディン》」



『……Start!!!』



その合図と共に、召喚型神装印、《ワイバーン》に乗った飯田湊人が上空へと飛んだ。

召喚型神装印とは、普通の神装印の様に、自分が〈神装〉を纏うのでは無く、言わば〈使い魔〉の様な存在である。召喚型神装印のほとんどが有名な竜などの人外である。まあ、神も人外だが、それは無視して欲しい。


「やれ、《ワイバーン》!【リメインフレイムブレス】!」


無詠唱魔法だ。魔法陣も要らず、詠唱も要らない。魔法名を言うだけで発動可能な魔法だ。《ワイバーン》は火の玉を数十個フィールドに満遍なく落とし、7割ほど火で埋め尽くされた。


「なるほど。これは北上さんのチームまずいかもね」


「え?でも所詮火だよ?」


サラからすごいことをさらっと言われた気がする。サラだけに。


「火の耐性があればそう言ってられる。でも火の耐性が無いとすると、行動範囲がフィールド全体の約3割。対してバーリグリア先輩のチームは火に強い地竜、地上の影響を受けない飛竜、多少の火なら入ることが可能な馬に乗ってる。10割とは言えないけど、9割くらいは行動範囲がある。それを利用して、追い込む気なんだろうね」


バーリグリア先輩の狙い通りだろうか、北上さんたちは慌てている。


「兄さん…」


「あやちんはよ!」


「分かってます!あとあやちんはやめて下さい!【死よ、我が持つ万物の死よ。汝、我の命に従い、死をもたらさんこと】!」


「【デス・エルクリアル】」


範囲指定消滅魔法。指定するのは範囲ではなく消滅対象で、火を指定したため、範囲内の火少し残らず消えた。しかも範囲が広く、3割ほどが消えた。


「ちょっとあやちんこんだけの範囲で戦えって言うの!?」


「常に使いますから!あと消せるの僕だけなんですからね!てかあやちんはやめて下さいって!」


「はいはい、そんじゃ育実来なさい!」


「はい!お姉様♡」


「ちょっと2人とも!」


「兄さん頑張って」


「ちょっ、えぇ!?ちょ、まい!あぁ、もう!」


「ちっ…すまねぇアリス!」


「大丈夫だ!正面からは俺が行く!リグと集はサイドから!湊人は消されきる前に埋め尽くせ!」


「「「了解!!」」」


戦闘はどんどん激化する。フィールドは火で包まれ、爆発音が絶え間なく響き、地竜や飛竜の咆哮が轟く。


「ッ….!育実!もう一発行くよっ!【爆ぜろ】!」


「ちゃんと詠唱して下さいお姉様!【爆ぜろ。消えろ。我の前に立つのならば塵となれ!】


ドォンドォンと、爆発音が連続で響いた。ものすごい音だ。


「リグ、集!大丈夫かっ!」


「問題ない。だが…」


『おっとぉ!試合開始から10分!オートマス選手脱落!爆発をもろに受けたようです!』


「もう火ばら撒いてる場合じゃねえな」


「ああ頼む」


「やっと倒したよっ!4対3ですね、先輩」


「ッ…湊人、集。やるぞ」


「「了解!」」


『突進だ!バーリグリア選手を前に吉田選手は後ろ、飯田選手は空高く!』


「上は一旦無視!太陽が目に入るよ!タイミング見て横に飛んで!」


「あ、兄さん!」


「え?」


ズドンと、隕石でも落ちたかのような音が響く。飯田先輩が、相模兄に向かって急降下したのだ。


『これはっ!相模あや選手、脱落だあ!飯田選手が打ち取った!って、あれ?飯田選手、様子が…ってああ!倒れた!どうなってるんだ!?』


『自爆魔法だ。相模あや選手の自爆魔法は少し特殊だな。自爆は本来文字にある通り、爆発するのが多いが、彼は周囲の魔力濃度を極限まで濃くするタイプ。我々人間は周囲の魔力濃度が濃いと、体の自由が効かなくなり、気絶する。そしてそれを防ぐことは出来ない。爆発なら防壁を貼ればいいがな』


『な、なるほど!しっかし、情報に無いとすると、これが初お披露目ですか。それはさておき2対3と以前バーリグリア選手のチームの不利が続きます!どう、逆転するのでしょうか!』


「集、力押しで行くぞ」


「ふん、それしかなさそうだな」


『おっと!これは完全に力で押す気だ!スピードを上げて、突っ込んで行く!』


「ッ…!育実!決めるよっ!」


「りょ、了解です!」


「【破滅へと導く爆轟の火炎よ】」

「【無へと誘う爆剛の業火よ】」


「【今、罰すべき悪を】」

「【今、処すべき敵等を】」


「「【焼き殺せ】!」」


「【破滅神轟火烈千バーンアストラス・シヴァルト】!!」

「【破壊神剛火烈焼グランアストラム・カーリュイ】!!」


『こっ、これは!極大魔法の同時使用だ!』


「【退け、此処は我行く道だ】」


「【退がれ、其処は我治める地だ】」


「【退かぬなら、其の地を制覇するのみ】!」


「【突牙羅将業嵐オーバーイルスバント・スキューラー】!!」


爆風が吹き荒れる。張られていた防壁魔法が壊れ、客席に亀裂が走る。


『すごい風、です!どちらが、勝ったのでしょう…』


「はぁ、はぁ、どうだ?」


「…ッ!お姉様!」


『おっとぉ!まだ倒れていない!バーリグリア選手、まだ倒れていません!』


「うおおぉぉおぉぉおおおぉぉぉおぉおおぉぉぉおおおぉ!!!」


その叫びから数秒も経たずに壁に激突。もう客席が崩れた。


『どうなった!?この勝負は…』


壁に激突したバーリグリア先輩は〈神装〉が解除されていた。そして、ピクリとも動かない。


「私たちのっ…勝ちー!」


「危ないです。美沙さん、育実さん」


「ありがとうね、まい。反動で動けなかった…」


『しょっ、勝者は!北上美沙選手のチームです!ギリギリで相模まい選手が2人を救出した様です!素晴らしい試合でした!』


「…さあ、次は僕たちだよ」


「ああー、やっとかぁ」


「よし!みんな頑張ろっ!」


「「「おおー!」」」


***


『さてさてさてさて!会場の修理もなんと魔法でちょちょいですね!では!第1回戦2試合目と行きましょう!《月夜演舞ナイト・パラスタシア》水蓮寺刀夜、《斬砲戦姫オールレンジ・ヴァルキュリア》サラ・ヴァイスハート、《蓬莱絶鬼エクリオ・ヴァンプ》エリーシャルロット・アークフェルト、《流星剣舞スターセイバー》星ノ宮春華VS《高速剣スピードブレーダー》レバン・フィーレ、《支配王ラウンドドミネイター》石崎悠人、《守護神ガーディアン》雪原颯太、《大気変動エア・ストルテルタ》ユー・ロンラサーです!水蓮寺さん、どうなると思いますか?お子さんがいらっしゃる様ですが』


『刀夜か。ふん、《月夜演舞》など、まだ早い。ただちょっと刀の扱いが上手いだけのやつだ』


『はあ、そうですか』


はぁ、そうですか。ってかそれ今言うか?客席に何人いると思ってんだか。


『ま、まあ、行きましょうか!選手入場!』


見所省いた。まあいいんですがね。


「じゃあ初動は言った通りに。あとは臨機応変に」


『War Ready ……』


「《月読命ツクヨミ》」


「《メタトロン》」


「《アルテミス》」


「《フレイ》」


「《韋駄天いだてん》」


「《クトゥルフ》」


「《ヘイムダル》」


「《シュー》」


『……Start!!!』


「先手必勝だ!」


『なんと!フィーレ選手がアークフェルト選手に迫る!』


かかった。エリーがフィーレさんたちの前で短剣を使ったことはない。だから敵は純粋な弓兵と思うと思った。ウォーゲームにおいて、弓などの遠距離型神装印の弱点は戦闘開始直後。弓を顕現させる前に間合いに入られたら終わり。向こうはそれを理解しているはず。だからあえて、レバンとエリーの直線上に僕たちは立たないようにして、少しばかり誘導した。

キィン!と金属が交わる音が合図。


「水蓮寺流羅刹・雷光桜!」


『おっと!これは予想外!アークフェルト選手の手に握られているのは短剣!弓ではありません!水蓮寺さん、これは…』


『《アルテミス》の武器は弓と短剣。同時顕現は出来ないが両方使える、神装印だ』


『なるほど、これはフィーレ選手、ハメられましたね』


「ッ…クッソ!」


「逃すか!」


僕はフィーレさんが進む方向を予測し斬りかかる。目的は足止め。


「ぐぅ…やられたぜ」


「来ると思ってましたからね。利用させて貰いましたよ。足止めに」


これで背後は壁、前には僕。逃げ道は真横のみとなった。完全に止める必要はない。最終的に全体の体勢を崩せればいい。


「…ッ!退け!」


「はい分かりましたって言うとでも?」


「だよな、じゃあ!」


そう言ってフィーレさんは真横に走った。いくら速かろうと、小回りが効かない。狙っている場所に直線で行けば間に合うんだよ!

狙いは、たった今相手の攻撃を弾いて体勢を崩しているサラだ。

僕はサラに迫る剣を弾き、胸ぐらを掴んで投げた。投げるタイミングを失敗し、左肩を少し痛めたが、問題無いだろう。


「ありがと、トー君!」


「どういたしまして」


「ちっ!みんな一旦退いて…」


「エリー!竜巻を!」


「ん、了解」


逃さない。もう、決める。


「【狩猟神風楼アルテミシア・フィーリア】!」


エリーが無詠唱魔法を上空に放つ。すると空に巨大な魔法陣が浮かび、5本の矢が落下して来る。


「サラ、春華、今から砂埃を巻き上げるから、砂が落ちきる前に2人を仕留めてくれ」


「「了解」」


着弾した。着弾点で竜巻が発生し、砂を巻き上げる。


「今だ!」


僕は一気にスピードを、突っ込む。どこにいるかなんて、気配で分かる。僕は、フィーレさんの後ろにいるロンラサーさんに向かって掌底を叩き込む。


『な、なんと!竜巻が発生して砂が舞い上がっている間に3人ダウン!これは万事休すか!?』


「まだだ!まだ終わってねぇ!【我に潜む瞬足の化身よ、足りぬぞ】」


「【寄越せ、汝の神速たる速さを】!」


「【疾風翔しっぷうしょう】!」


遅い。詠唱速度が遅い。それじゃあ捕まえるの簡単だよ。


「【夜邪鎖やじゃさ】」


「!?」


『これは!拘束魔法!これでは自慢のスピードも役に立たない!』


僕は一息つき、切っ先を向ける。


「さて、終わりかな」


「………そうだな。…はあ、負けだ負けだ!」


『勝負あり!勝者は、水蓮寺刀夜選手のチームです!試合時間たったの5分です!』


「勝てたねー」


「うん。お疲れ様、サラ、エリー、春華」


「お疲れ。どうする?試合、見てく?」


「いいや、休みながら次に向けて少しだけ話そっか?」


「うん、そうだね」


無事に勝った。あと3勝だ!


***


「◻︎◻︎様!◻︎◻︎様!」


「んぁ…どーした?」


「準備が整ったと、ゼクト様が」


「そうか。まだいいと伝えろ。俺のやる気が無い」


「はあ、そう伝えておきます。失礼しました、◻︎◻︎様」


「ん、よろしく。あとさ、◻︎◻︎はダメって言ったよな」


「しっ、失礼しました!暗黒神様」


「よろしい、行け」


はあ、ゼクトの野郎、早過ぎだろ。出来る部下も厄介ということかね。

さて、やる気が出たら見るだけ見るか。刀夜の姿を、ね。


読んでくださりありがとうございます!

次は一回戦第3〜8戦を飛ばして二回戦第1試合です。

バトル系王道の道を真っ直ぐ進んじゃってますね(笑)

お楽しみに!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ