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堕天のナイフ  作者: ゴマちゃんなしでは生きられない (ゴマなし)
18/30

★猫探偵ホームズ


『コードナンバー、4649の狙撃失敗について、原因不明。証言によると、放った銃弾が別方向からの銃弾によって弾かれた模様。他の工作員による妨害の可能性あり。』


仕事用の携帯に送られてきた、『ヴィーナス』からの一通の簡潔な報告書を見て、俺は考えるようにして腕組みをする。あの件から2週間以上は過ぎた筈だが、相変わらず真相はほとんど進んでいない。


『放った銃弾が別の銃弾に弾かれた』と、簡単に書いてはくれるが、実際に実演するのはとてつもなく難しいことなのは俺でもわかることだ。はっきり言ってこんな神業は余程の奴でなければ出来ない。それこそ、


「…『死に神』……」


死を招き、生を刈り取る、生きる伝説、コードネーム『死に神』。俺の組織に所属する工作員では、恐らくは誰もが認める完璧な仕事人であり、『掃除屋』だ。

あらゆる状況をひっくり返す規格外の全能っぷりは、この筋で知らない人はいない。『死に神』なら、この程度は朝飯前だろう。

本当に存在しているのか分からない程、その正体は不明とされている。かくいう俺も『死に神』については詳しくは知らない。だが、俺は、


「…………必ず…」


その先は口にせず、内に秘める。それよりも、今は狙撃失敗の件だ。とは言っても原因不明と言われればこれ以上考えようもないのだ。次回の速報に過度にならない程度に期待しよう。


さて、仕事の話を止めよう。今は学校だ。せっかくの学園生活を楽しまなければならない。とはいえ、『もう一つの本業』に戻るだけだが、


「…さて、この後は部活だな。白雪と一緒に、」


「黒崎、事件だよっ!!」


放課後に突入した直後、桐谷は大袈裟なことを言いながら俺の机の横にかけていたカバンをひったくる。


「さっそく行くから準備だよっ、捜査に行くよっ!!」

「……俺のカバンを返してくれ」

「この前みたいに逃げられると困るからね」

「あれはお前が不倫現場を撮りに行くために女装しろって言ったのが悪い」

「現場がラブホテルだよ? 黒崎は僕といかがわしい関係で誤解されるの嫌でしょ?? だから女装だよ」

「それじゃ俺の女装趣味が誤解されるじゃねぇかバーロー」


結局その時は桐谷の猛攻を振り切って真っ先に自宅に戻った。のちに聞いた話だと、不倫現場の証拠を掴んだことで問題は解決したらしい。


桐谷勇気は自称探偵である。何故かは分からないが、彼女は趣味で探偵の様な事をしている。本人は些細な民間事件から殺人事件まで首を突っ込むと言っており、先ほどの件も個人的に受けた依頼の様だった。


「…で、今回もデカイ事件なのか?」


俺は桐谷のテンションを下げないようにあえて大げさに聞いてやる。ここでくだらない事件などと言おうものなら、桐谷がしばらく落ち込むからだ。


「そうなんだっ、どうやら山田さん家の猫が行方不明みたいなんだ。これはきっと誘拐事件に違いないっ!!」


桐谷、それはただの迷子って言うんだ。おそらく。


「ということで行くよ、相棒」

「相棒になった覚えはないが」

「なにいってんのさ」


桐谷はふふんと(まな板の)胸を張って堂々と宣言する。


「君は僕のワトソンさ。ホームズの横には、いつでもワトソンがいるものさ、黒崎」


「…ああ、白雪、部活休んでも大丈夫か?」

「また勇気ちゃんの探偵ごっこ? 仕方ないなぁ、いいよ♪」

「すまないな白雪」

「僕の名言はスルーかいっ、ヌガーっッ!!!」


銀髪の小さいホームズは、憤慨して俺に襲いかかってきた。



探偵を職業としてる人って日頃何をしてるんでしょう、と気になった時期がありました。

なので知り合いに職業探偵の人がいたので聞いてみたわけです。日頃何してるんだ?って。すると、



「家事、洗濯、料理、新聞を読む、このスケジュールで大体1日終わる。」


いや、主婦と変わらなくね!? さらに話を聞くと、



「探偵友達と世間話するのが楽しみ」


だから主婦じゃん!?!? 極め付けは、



「福山雅治の結婚報道はマジで発狂した」


分かった、認めてやる……。

お前は立派な主婦だ。。


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