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堕天のナイフ  作者: ゴマちゃんなしでは生きられない (ゴマなし)
17/30

鉄柄ってなんだ

「ばるどぉぉぉ……」


ある日、誠二は物凄いダミ声で登校してきた。ホラー映画か未来から来た青いタヌキ役なら喜んで起用されるであろう素晴らしい声だ。


「誰か分からんがバルドーって呼ばれてる奴、誠二が呼んでるみたいだが」

「いや、デメェだよデメェ」

「俺は日本人を辞めたつもりはないが」

「ダミ声でばつおんがむずがじいんだよ、ざっじでぐれ」

「今のは大体理解できたが、なんでそうなった」


俺はすっかり声を枯らした誠二にコトの発端を聞いた。するとどうやら、


「……鉄柄? なんだ、新しい柄か?」

「バッガぢげぇよ。デヅガラだよ、デヅガラ。でづやがらおげのごどだ」

「やっぱり鉄柄の事じゃないか」

「でんぬいでばづおんじろ」

「点抜いて発音しろ? …てつから? てつやからおけ?」

「イエズ」

「……理解したが、てつやからおけって、何だ?」

「……つまりだ、」

「おお、奇跡的にちゃんと発音出来たな。」


誠二のダミ声の説明を要約すると、つまり徹夜でカラオケという遊びをするらしい。


「カラオケ…聞いたことはある。確か歌を歌ってストレスを発散する遊びだったか」

「ぞうだ」

「で、歌いすぎたからそうなった、と。」

「ぞうだ」

「…鼻の長い動物は?」

「ゾウだ」

「炭酸が入っていて爽やかな飲み物は?」

「ゾーダ」

「はははっ、発音同じだな。ウケる」

「デメェ治っだら覚えでろ」

「…ところでだ誠二よ、」


俺はカラオケという遊びをしたことがない。なのでカラオケという遊びがどんなものなのか気になった。


「歌を歌うらしいが、誠二は何を歌ったんだ?」

「アニゾンどがJボッブ」

「人の名前か?」

「ぢげぇ。アニメゾングっで言えばわがるが?」

「ああ、イメージは付く。好きなのか?」

「ああ。アニメゾングは盛り上がるがらな。俺割どずぎだ」

「で、Jボッブは? とある格闘家の歌だと予想するが」

「んなうだねぇよバガ。入場ぎょぐじゃあるめぇじ。…まぁ言わば盛り上がるうだ、だ。ダミ声だとうまぐづだわんね」

「なるほど」

「黒崎、青木、おはよう」


そこにちょうど登校してきた桐谷が近づいてきた。


「桐谷か。おはよう」

「よぉ」

「うん? 何か話してたのかい?」

「ああ、」


ここで俺は誠二の口から言わせるべきではなかったと後悔する。今までの「よぉ」と「ああ、」は奇跡的に発音出来ていたから桐谷は気づいていないが、


「デヅガラのばなじだ」

「なにそのダミ声?! 気持ち悪いよっ!! しかも鉄柄って何!? 新しいファッションの柄なのかい!?!?」

「ぐぞ、デメェもめんどぐぜぇやづだなっッ!!」


誠二のダミ声は、朝から想像以上の混乱を引き起こした。


実は僕、ダミ声なうです。

ちょうど昨日の夜から朝にかけて数少ない友人と徹夜カラオケをしてきました。僕もアニソンとか好きなので最近のアニメの歌も熱唱してきました。

個人的に好きなのはワンパンマンのHERO、落第騎士のアイデンティティ、ワールドトリガーのドリームトリガー。特にワンパンマンヤバイ。めっちゃ盛り上がる。盛り上がりすぎて皆んな年甲斐もなくタンバリンやら地団駄やら合唱するんで、ちょうどサビに入って僕がテンションMAXの時にドリンク持ってきた女性店員さんに、


「楽しそう、私も一緒にカラオケしたいですっ」


って言われるぐらい。しましょう。なんなら今度人生のデュエットしませんか?

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