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堕天のナイフ  作者: ゴマちゃんなしでは生きられない (ゴマなし)
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ロールプレイングハロウィン


ハロウィンとは本来、仮装パーティをしたり、お菓子をあげたりもらったりする行事であると俺は認識している。だから学園で仮装したりお菓子を分け合ったりするのが学生の範疇なのではないかと思っていたわけだ。

だが俺は、登校した途端にその考えがあっさりぶち壊される事になる。


「…おはよう愛花、随分と元気がないようだが? ドヤァ」


「誰だお前」


本当、「誰だよ」とツッコミたくなるほどギザったらしく降るまっているのは、なんと白雪の姿をした誰かだ。姿は白雪本人そっくりだ。


「…俺は黒崎晴翔だ、ドヤァ」

「白雪、お前頭おかしくなったのか? それとも何かの遊びか?」

「……つまりだ、これはハロウィンだからだ」

「要領を得ないな。俺は朝一は白雪の笑顔を楽しみに登校しに来ているんだ。ドッペルゲンガーを見に来たわけじゃない。本当の白雪はどこだか教えろ海賊版白雪」


「わたしがしらゆきあいかですうううえええええぇぇぇんんん!!!!」


海賊版白雪は俺に泣きついて主張してくる。

…つまりこの白雪は本物? なら、


「ということは身体は本物の白雪だが、頭がおかしくなった、と」

「せいじょうですうううぅぅ……」

「だがさっき俺は黒崎晴翔だ、って名乗ってたじゃないか」


「そこからは僕……じゃない俺が説明してやんよっ!!」


今度はまた妙な口調を使ったいつも以上に男勝りな桐谷のそっくりさんが現れた。


「……この流れだと、お前も一応身体は桐谷なんだな?」

「いや、誠二だけど」

「よし分かった、スカートを脱げ。『ある』か確認してやる」

「脱げるかっ!!」

「触らせろ」

「湿るからダメッッ!!」

「胸でもいいぞ」

「……Aです。許してください。。」

「疑って悪かった、まな板の誠二。。」


俺は顔を羞恥で染める自称誠二の桐谷に真剣に頭を下げた。


「……ゴホン。つまりだ、今日はハロウィンだろ? それで、仮装は出来ないけど何か楽しい事をしようと考えたわけだ」

「…読めたぞ。ようするにお前らは『他人を演じて』遊んでいるわけだな?」


さっきの白雪は、恐らく『俺の真似をした』白雪だ。そしてさっきの桐谷は、『誠二の真似をした』桐谷。……で、


「……俺は?」

「晴翔はあとで愛花の真似をするんだよ」

「そうだぞ愛花、ドヤッ」


先ほどまで心が折れかけていた俺役の白雪が復活。だが、


「…俺はドヤ顔を多用した事も白雪を愛花と呼んだ覚えもないぞ」

「えっ、……あっ、あれ!? そだっけ!? しかも私、下の名前で呼んじゃってた!?!?」

「バッチリな」

「あ……あぅぅ……ぅぅ」

「察してやれよ。愛花は呼ばれたいんだよ。呼んでやれよ晴翔」

「おはよう、愛花。ドヤァ」

「ひゃああああああああああ!?!?」


顔を真っ赤にして凄い奇声を挙げて黒崎役白雪は逃走していく。HRまでに帰っていくことを願おう。


「効果抜群やん…」

「後で謝っておく。……それで、誠二はどうした?」

「僕はここだにゃー」


いつの間にか妙にガタイの良い誠二に瓜二つの桐谷が近くに来ていたようだ。役に入り込むためか帽子をきちんとつけている。


「誠二、お前は誠二か?」

「僕は桐谷勇気だにゃー」

「性別は?」

「おんにゃのこ」

「体重は?」

「女の子の体重は秘密だにゃー」

「将来女の子にされたい行為ナンバーワンは?」

「パイズリ」

「テメェ誠二じゃねぇか!!」

「ぬおっ、テメェそれはズルいだろうがっ!! 誘導尋問だぞコラっ!」


誠二はいつもの誠二だった。


「じゃあそろそろ黒崎も愛花のモノマネスタートね」

「晴翔のモノマネ楽しみにゃー」

「……俺もやるのか?」

「とーぜん。ハロウィンにゃー」

「だいいち、俺は白雪をだな…」

「はやく」

「…あまり良く…」

「はやく。」

「………知らないんだが……」

「「はやく。。」」

「………………。。」


俺は、正直役を演じるのは上手い方だ。よかろう。見せてやる。俺の渾身の白雪愛花を……!!


「……ゴホン。」


今日の俺は、白雪愛花だっ!!



「……えへへ、皆おはよう♪ 白雪愛花だぞっ★」



この日、俺は忘れられない黒歴史を心に刻んだ。


今回は1日遅れのハロウィン。仮装をしてお菓子をもらいに行きましょう。貰えないと思いますが。


そういえば昨日スパイダーマンの仮装をした人が僕の住むマンションをロープで登り下りしていました。ヤバイ、新手の泥棒だ。僕は叫ぼうとした。しかしそんなスパイダーマンを捕まえようと、また新たに仮装者が現れた。それは銭形警部。いや、あんたはルパンを追っ掛けろよっ!

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