5/6
一足目
「うちのクラスは、比較的馴染み易いと思うが、何かあればクラス委員に言ってくれ。話しておくから」
「解りました」
馴染む必要性は感じないけれど。
職員室から教室までは、結構な距離がある。1年のクラスは2階に配置されていた。校舎は4階建てで、3階に2年、4階に3年のクラスが並ぶ。
学年が上がると、ちょっとキツイかもしれない。
「足腰鍛えられそうだろう?」
「そうですね。年輩の方々には優しくないなとは思いますけど」
「それ、声を大にして訴えてくんない?」
「毎日お疲れ様です」
声に感情を乗せずに言う。
「全然敬う気ないな?」
「そうでもないですよ? スルーしないだけ優しいと思って下さい」
「内申、楽しみにしててくれ」
「面倒な生徒ではないと思いますけど?」
厭味の応酬をしていたら、目の前が1Aのクラスだった。




