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平面シンデレラ  作者: 迅幸
1/6

一足目

シンデレラ。誰もが知っているサクセスストーリー。

でも、現実に魔法使いは現れない。

だから、私は努力する。


「……確かに? 新しい環境だし、素敵な出会い! とか? 期待したけど! これは無い」

 転校初日、昇降口下駄箱前。私に割り振られた下駄箱に、草臥れたバッシュと、手紙の山が入っていた。

「新手の嫌がらせ? 転校早々、手荒い歓迎?」

 取り敢えず、空いているであろう下駄箱に靴を収め

「担任に文句言ってやる」

 意気揚々と職員室を目指した。

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