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ハッピーアイランドへようこそ

作者:たらみろ
香山樹(かやまいつき)は、ハッピーアイランド州ヒカリ市に住む14歳の中学生。その年の3月11日の授業中、彼は大震災に襲われる。更に、その後に起こった新型発電所の爆発事故で、彼は幼馴染の少女達と共に、祖父母の家があるセントラル州のナコヤ市に避難する。その内の一人は、樹の大切な彼女の緑川瑞希てあり、二人は束の間の幸せな時を過ごす。
その間、新型発電所の事故は、「イルージョン」という人体に有毒な微粒子を大量に外部へ排出しており、ハッピーアイランドにいる人々の健康を着実に蝕んでいたのだが、政府は情報を隠蔽。一方、ネット上では様々な憶測が飛び交っていた為、彼らは何が正しいか分からなずに混乱し、不安に苛まれる。

その後、一度は樹もハッピーアイランドに戻って中学に通い出すも、すぐに強烈な余震がヒカリ市を襲い、彼は再びナコヤ市への避難を余儀なくされる。しかも今度は、瑞希がヒカリ市に残った為、二人は離れ離れになってしまう。
結局、樹はナコヤ市の中学に転校する事になるのだが、新しい土地での生活に四苦八苦している内に、ヒカリ市に残してきた瑞希とは徐々に疎遠になって行く。

ところが、久しぶりに電話で話す瑞希の様子が、どこかおかしい。どうにも話が噛み合わないのだ。この時点では、まだ樹の父親もヒカリ市に残っており、母の葵も夫との連絡が取れない事にイラ立っていた。
そんな中、知り合いのジャーナリストがヒカリ市を訪問したいので同行して欲しいという話が舞い込み、即座に承諾。実は、いつの間にかハッピーアイランド訪問には、政府の許可証が必要とされていたのだ。
そうして再訪したヒカリ市では、既に何もかもが変わってしまっていて……。

当作品は、東日本大震災の直後に書き始め、本格的な夏が来る前に書き終えたものを、連載用に修正したものです。
あの震災と原発事故の被害に遭われた方々からすれば、色々と複雑な思いがある事は重々承知しておりますし、むやみに踏み込める事でないのも理解しております。もし気分を悪くされる方がいましたら、謹んでお詫び申し上げます。
ですが、もうすぐ震災後十五年が過ぎようとしている事で、そろそろ公開しても良いかなと思い、勝手ながら投稿させて頂こうと思いました。つたない文章ではございますが、あの時、一個人として何をどのように感じ悩んできたかを、少しでも感じて頂ければ幸いです。
▼プロローグ
▼第一章:前兆(三月十一日AM)
▼第二章:地震(三月十一日PM)
009: 帰宅
2025/10/27 11:35
010: 震災初日の終わり
2025/10/28 11:24
▼第三章:事故(三月十二日)
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