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ちょっとだけ本気だす

沈黙が続くに比例してドス黒い感情が膨れ上がる。


「落ち着けっ!私達にはその殺気は耐えられない!」


「………悪い。ちょっと抑えきれなかった。……………つまりなんだ。向こうには光の神がいるんだな……」


「そうだ。そして組織をまとめ上げ世界を滅ぼそうと旗頭になっているのもあのお方だ」


なんでそんなことになっている?アイツが世界を滅ぼそうとしている?あの泣き虫で戦いを嫌うアイツが?ないないないありえない。そんなの渋いソシャゲのガチャ10連で10体SSRが出るくらいにありえない。…………だがアイツが向こうのトップなら今の現状は理解できる。俺の知らないところで強いヤツらが集まっている事も光の神を信仰する聖光騎士団が向こうについたことも納得出来る。同格の神なら隠蔽なんて朝飯前だ。だが理解ができるが理由がわからん。そもそもアイツの……………


「チッ……そういうことかよ」


「どうかしたか?」


「なんでもねぇ………つまり光の神筆頭に化け物共が世界を滅ぼそうってわけだ」


「その通りだ。本来ならもっと早くこの情報を伝えたかったがなにぶんこの情報が届いたのは最近でな………すまなかった」


「いや、神の隠蔽をこの段階で気づけたのは充分すげーよ。しかも写真まで撮ってるし……相変わらずお前んところの隠密班はすげーな」


「あぁ、自慢の部隊だ……………それでどうする?」


「……俺はどんなことがあっても傍観者だ」


「それは分かっている。だがそれでいいのか?」


「話は最後まで聞け。傍観者であるが敵に光の神がいるなら話は別だ。俺もこの戦争に参加する」


「おぉっ、一緒に戦ってくれるか?」


「勘違いするなよ。参加するとは言ったが戦う気はないぞ。イレギュラーがない限り俺が動くことはない」


そもそも俺が戦ったら俺が世界を滅ぼしかねん。


「そうか……それでもこちらの陣営に参加してくれるだけでありがたい。………正直オマエに向こう陣営に行かれたらその時点で詰みだからな」


「えっ俺裏切ると思われてたの?ちょっとショックだわ……」


「いや、だってオマエとあの方はただならぬ仲なのだろう?」


……確かに俺とアイツはそういう関係だけど………


「……前にも言ったが、俺は今の世界を結構気に入ってんだ。だからたとえアイツでも世界を滅ぼそうとするんなら俺はアイツの敵になる。………そしてアイツが敵になるなら」


ーーーちょっとだけ本気出すかーーー








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