推しと神と宅急便
新暦200年通称「第二次人魔大戦」が終わり200年が経ち世界はやっとこさ平和になった。今まで滞っていた技術革新が進み科学も発展して世界は大きく変わる。森林だった場所にビルが建ちアスファルトに変わった道路には車が走り空には飛行機が飛んでいる。人種の人口も爆発的に増えて都会はアリのように人が溢れかえっている。…そうだ。長い時間をかけてやっと平和に辿り着いたんだ。
「…はぁいい世界になったもんだ」
タバコを吸いながらひとりごちる。モニターには今期のアニメが映し出されてる。普段は見ない系統のアニメだったが友人に勧めらてみてみるとこれがまた面白い。また神アニメに出会ってしまった。
こんな感じでアニメが見れるのもショーケースに並べられたフィギュアを眺められるのも漫画やライトノベルだけの書斎を作ってご満悦なのも推しのVチューバーに投げ銭出来るのも好きな声優のライブでヲタ芸を披露出来る事もソシャゲガチャで一喜一憂出来るのも戦争が終わって平和になったからだ。
つい200年前まで血塗られた世界だったのが信じれられないくらいの発展ぶり。全く人の技術革新には舌を巻いてしまう。そして感謝している。人のおかげで俺は沢山の推しに出会えて今までになく生を謳歌しているからな。
そんな事を考えながらアニメをみて今日配送予定の推しのフィギュアをくるのを待っている。
「早く来ないかな。サファイヤちゃんのフィギュア」
丁度玄関のチャイムが鳴る。どうやら来たみたいだ。スキップしながら玄関に向かい扉を開ける。
「ヤミーさん、お届け物でーす」
キタキタキタッーーー
俺は伝票にサインして荷物を受け取る。
急いでリビングまで戻りいざ開封。ダンボールのガムテープをカッターで切りダンボールを開くと…
ダンボールから呪いが飛び出してきた。




