いざっ!魔王城
ーーー《魔王》それは魔の頂点 様々の魔を纏め上げ先の大戦の総大将として戦った魔陣営で最強を自負する存在
ーーーそしてここはその魔王が鎮座する城
かつて多くの人が魔に殺され多くの魔が人に殺された血塗られた場所
人の代表たる《勇者》と魔の頂点の《魔王》が命を削った殺し合いをした場所
第二次人魔大戦のラストステージ 勇者と魔王の戦いの余波でぼろぼろになったこの場所も平和になったお陰で復興も進み前と同じかそれ以上に荘厳な城に造り直された魔王の拠点
ーーーそう、俺たちは今その魔王城の前に立っている。
「………あいもかわらずデケェな魔王城」
「おっきいお城ですね!」
「うぅ……ここには良い思いがないのできたくなかったのですけど」
…………それは俺も同感だ。だがまだ向こう側に行ってない強者は貴重だからなぁ。魔王なら敵になる事はありえないし。
「………ところで疑問なんですけど魔王城なら武器必要無かったんじゃ……魔王ってヤミー氏のーーー」
「言わずとも分かってるよ………魔王は大丈夫なんだよ魔王は、な……まぁいきなり戦闘に入るかもしれないから準備はしといてくれ」
3人とも頷き、臨戦態勢に入る。………出来れば
アイツらがいませんように。
「すぅー……魔王おおぉぉぉっ!俺だっ入れてくれ!」
ーーー俺の言葉に反応するように地面に魔法陣がひかりだす。その光が段々と強くなり一瞬の内にさっきまでいた場所から瞬間移動した。
移動先は勿論魔王の玉座ーーー座っているのは言わずもがな魔王だ。
「……あー……その……久しぶりだな魔王」
ーーー魔王、それは魔の頂点。その姿を見た事無い者は『魔王は捻れた角に威圧感のある強面。身体は2メートルを越えた筋肉隆々の男』と噂しているがそれは事実ではない。
捻れた角だけは合っているがそれ以外は真逆。
身長は140cm位の小柄。身体も貧そーーー子供体質でキュ・キュ・キュ。
顔も強面の正反対。ちょっと垂れ目な瞳は金色に輝いていて、口はシマリスの様に小さく可愛い。
髪は俺と同じ黒髪で腰まで伸びたロングヘアー。
……多分初対面の人が魔王を見たら『あれ?なんでこんなところに小学生が?』と思うだろ。
そんな典型的な見た目詐欺が魔王だ。
「……おーい魔王〜?……返事してくれ」
あれ?俺なんかしたっけ?すごい無視されるんだけど。しかも眉に皺を寄せて怒ってるんだけど
「魔王〜?魔王さん?魔王様?」
「闇神様ーーーいえ、お父様っ!我の事は魔王ではなく名前で呼んでくださいっ」
あ、怒ってるところそこ?
「あー……すまんかった。ーールシュ、久しぶりだな」
「はいっお久しぶりでございます。お父様」
ーーールシュ・サタン・サクリス
魔を統べる魔王で俺が一番初めに生み出した魔
ーーーつまり魔王は俺の娘だ




