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仲間になろう(恐喝)

場所は変わって応接間


「謹んでお断りします」


いきなり断られたんだが……


「まだこっちは何も言ってないんだけど」


「分かってますよ。どうせあなた方も戦いの勧誘に来たんでしょう?」


「……あなた方ってことは自分達より前に勧誘をうけていたのですか?」


「はい、あなた方がくる前に妾の同族が訪ねて来ましてね。その時に現状を知りました」


「同族ってことは……」


「ヤミー様の考える通り他の真祖ですよ。そして残念な事にほとんどの同族が光の神についたみたいです」

 

「うわー………予想はしてたけど最悪だな。ちなみに誰が向こうに行った?」


「2,3,4,6,7,8が光神について行ったみたいです」


「………残ったのはお前と第5の2人だけかよ〜」


おもわず頭を抱えてしまう。

ーーー確かに何人かは向こうに行ってるとは思ってたけど8分の6も敵とか笑えてくるな

こうなってくると他の種族も強いヤツは向こうに集まってるんだろうな

………………………世界、滅びるなぁ 


「どうしたんですかヤミー氏?今にも死にそうな顔してますけど」


「気にするな、ただ世の無情を嘆いていただけだ」


「……ま、ヤミー氏の事は置いといてあなたの………そういえばあなたの名前を聞いてませんでしたね」


「そういえばそうね。私の名前は……本名は長いからニナって呼んでいいわよ」


「自分の名前はディランです。………それでなんですがなんでニナさんはなんで戦いに参加しないんですか?」


「そんなの決まってるでしょ ーーー戦いなんかやっている暇がないのよ」


「………やっぱそういうと思ってわ」


「お、復活した。やっぱりってどういう事です?」


「こいつは俺達と同じで趣味狂いなんだよ」


「趣味なんて安いものではないですよ。妾のは

ーーーそう、生き様です」


「生き様って……こいつはVtuberやってるんだよ」


「なんですとっ!ちなみにVtuber名は!」


「すごい食いつきだな……チスイ❤︎朱莉だよ」


「ちちちちチスイ❤︎朱莉ですかそれって個人勢No.1のチスイさん!?登録数250万国内Vtuberランキング7位スパチャランキング4位綺麗な歌声でリスナーを虜にしてゲーム実況ではFPS格ゲーが上手くて妾口調や独特な喋りで圧倒的な人気を誇るあのチスイさんですかっ」


「ちょ早い早い。そうそのチスイ❤︎朱莉だよ。だから一回落ち着け」


どうどうと落ち着かせニナに向き直る。


「お前が第二(文字通り)の人生エンジョイするのは分かるけどそれは戦争に参加しない理由にはならないんじゃないか?」


「確かに妾の好きな事を守るために戦うのはやぶさかではありますがーーーそれは戦力がある程度拮抗している場合です。妾は負け戦に首を突っ込むつもりはありませんわ」


ーーなるほど、これがこいつ『ニナ』の戦いに参加しない理由か。同族からの誘いは世界を滅ぼすから論外で、でもそいつらと戦うには圧倒的に戦力差があるから戦う気にもならない。だからこいつはディラン氏と同じように緩やかに滅びを受け入れると…


ーーーまぁそれでも戦ってもらうんだが


「まぁお前の言い分は分かった。ーーー分かった上でお前には此方側で戦ってもらう」


「……妾の話聞いてましたの?」


「聞いてたぜ。だが俺はこの戦いを五分五分にまで持ち込む為に動いている。そしてその為にはお前の力が必要だ。だから強引にでも入ってもらうぜ」


「強引って……確かに貴方様に『戦え』と言われれば妾達魔の者は逆らえません。ですが思い通りに戦うとは思わないでくださいまし」


「そんな無粋な真似はしねーよ。自分の意志で戦ってもらわなきゃ意味ねーしな」


「でしたらどうやって妾を屈服させると?」


ーーー申し訳ないが残念吸血鬼よ。こちらもなりふり構ってる場合じゃないので『切り札』を切らせてもらうぞ


俺は満面の笑みで一枚の紙を懐から出した。


「これな〜んだ」


「なんですのいきなり。この紙がどう…し…たと」


ニナの動きが紙を持ったまま止まる。顔は冷や汗がダラダラと流れている。


「……何ですかその紙?」


ただ一人状況を理解していないディラン氏が問うてくる。


ーーーああ、これはな


「借用書だ」


その言葉にニナはビクッと肩を震わせる。


「―――このお姫さんは神である俺に借金しているんだよ」


その言葉にニナはガタガタと身体を震わせる。


「それでこれはいつ返してもらえるのかな?」


その言葉にニナは―――


「大っ変申し訳ありませんでしたあああぁぁぁっ」


綺麗な土下座をするのであった。

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