仲間集め(その2 吸血鬼)
「それでこれからどこ行くんです?」
時刻は夜8時、太陽は鳴りを潜み月が夜空を温かく照らしている。
……まあ最近は街頭やビルの明かりのせいで見えていた星は見えなくなり月は前より薄ぼんやりな気がするが。
「どこってそりゃあ、次の仲間候補のところだよ」
俺たちは次の仲間候補がいる場所に向かっている。
「それで次の仲間って誰なんですか?」
「ーーー俺達と同じ変人だよ」
「えっ!自分変人枠なんですか?」
「……第二の人生をヲタ道をひた走るヤツは変人だろ……というかまともなヤツは皆んな滅亡陣営行っちまったから今はバーゲンセール並に変人しか残ってないんだよ」
「えぇ……そんな状態で世界救うんですか」
「まぁ……変人と言っても実力は確かなヤツだから
ーーーっと、着いたぞ」
「へーここが……なんか洋ゲーに出てくるホラーな屋敷ですね」
ディラン氏の言う通り、ゾンビとかが徘徊してそうな見た目の屋敷……でも周りがビルに囲まれているから違和感がすごいと言うかシュールと言うか……
「それでここには誰が住んでいるんです?」
「ーー吸血鬼だ」
「ほぉ、ーー前の大戦でほとんど狩尽くされたと聞きましたがまだ生き残りがいたんですね」
「狩尽くされたのは紛い物の方だ。今回訪ねるのはーーー」
鉄門と玄関扉が勝手に開いた。……入ってきていいって事か。
「……招かれているみたいだからとりあえず入ってみっか」
「ですね…行きましょうか」
鉄門を潜り玄関を抜けた先には女が立っていた。
炎の様な紅い髪、人形の様な整った顔立ち、身長は大体150と低いが出るところは出て引っ込むところは引っ込んでる正にアニメからそのまま出てきたような存在…………だが服装が全てを台無しにしていた。
『わらわはしんそ』とでかでかと書かれたぶかぶかな文字T一枚だけを身に纏ってるその姿は正に『残念美少女』という言葉が相応しい。
そんな残念美少女がーーー
「ようこそ我が城へ」
ーーー第一真祖だとは誰も思わないだろう




