通販限定!万能鎖鎌
許さぬ・・・
そこへ尺八ボウガンでの敗北から立ち直った亀甲縛り鎖バニーが迫ってくる
「ひとつさらせば自分をさらす・・・」
右胸のアーマーがはじける、カットイン的に見えない
「ふたつさらせば全てが見える・・・」
左胸のアーマーがはじける、これまたカットイン的に見えない
「みっつさらせば地獄が見える・・・」
股間のビキニアーマーがはじける様が見える、大丈夫、カットイン的に見えない
クナイスカートが弾け、ついに一本の鎖があらわになる
見える見える堕ちる様・・・
はじけ飛んだクナイがストトッと足下の地面に突き刺さる
カメラが上にパンアップすると、ああそこには高精細なモザイク処理が!
「ギリギリで、全部ギリギリで・・・鎖でギリギリのところはギリギリまで隠れている、大丈夫だ!これは叡智じゃないな!」 リリー
(通常版)(叡智版は無修正)
ジャミラが叫ぶ
「叡智なのはいけないと思います!それ以上は、叡智超えてエックスになってしまいます!!」
「なんだそれはどういうこどだ?エックスとはなんなんだ?!よくわかるように懇切丁寧詳細緻密にじっくりと教えてくれ」
「それは、乙女の秘密の恥じらいと言いますか…」
「こうか?こういうことか?」
ジャミラをだきよせるリリー
「いえそうではなく、あっいけません、それ以上今以上これ以上」
「なるほど、乙女の恥じらいはセーフということだな、わかった。ではこういう趣向はどうだ」
アキラを抱き寄せるリリー。キラキラ輝く乙女の顔になるアキラ
「なんということでしょう、これまでは叡智にさえ気をつけていればよかったものが、よもやエックスにまで気を配らなければいけないなんて!リリー様、恐ろしい子!・・・というかもはや、エーックス!(意味:セウト)。これはもうまごうことなく純真純情純粋無垢な内なる肉体の叫び!エーックス!!ほとばしる若さが叡智を超え頂点を迎えた時、禁断の扉が開くその瞬間に光輝くエナジー!エーックス!!!」
空気を震わせて限界まで荒ぶるは叡智アンテナ
「ふ・・・ならば迎え撃とう、私のこのナイフで」
リリーが自分のナイフを構え、その由来についての謎の蘊蓄をたらたらと垂れる・・・
「これこそ最新の技術で作られたナノ構造鋼をかの人間国宝が鍛えて作った王家にしか持つことを許されないナイフだ、さあ、降参しないと・・・こう、だぞ!(どや)」
ナイフを持ちながら、なぜか殴りつけるポーズを取るリリー
「ふ…鉄は研がずば切れまいに・・・・・・そこで!通販限定!!万能鎖鎌!!!」
「「「「「「「「「「「ハア?????????」」」」」」」」」」」
その何の脈絡も突拍子もないあまりの言葉に全員が目と耳を大きくぽかんと開く。押し売りのような独壇場が今、白昼の強盗のように突然幕を開けた!
「今回、ご紹介しますのは、こちら!スーパーセラミック鎌!」
「切れなくなった鉄の包丁、何度も研ぎなおすの大変ですよねえ?!なんどもなんども研ぎなおして、切るのつらいし、面倒ですよねえ?!」
「ですが!こちらのお品はスーパーセラミック製!あれもこれもそれもこれもたちまちのうちになんなく切ることができます!切って切って切りまくってさあこちらをご覧あれ!一切合切刃こぼれすることなく、新品同様のきらめきと切れ味!」
「さあ気になるお値段は、本日ただいまから30分間のみの特別価格!9980円!」
「御館様ぁ…高いぃ……」 お頭
「9980円のところをさらに!この万能鎖分銅を2本セットでお付けして3980円!通販限定価格3980円でのご提供です!」
「御館様ぁ!安ぅい!」上中下
「二点セットは万能鎖分銅4本付きで5980円1送料はもちろん無料です!万能鎖鎌の使い方をわかりやすく説明したデーブイデーもお付けします!どうぞ皆様、お競い合わせの上ふるってお買い求めください!」
「さあさあどうぞさあどうぞ!!!」お頭
「いらはいいらはいさあいらはい!!」上中下
「気をつけろ!これは巧妙な罠だ…!決して悪いものを売っているわけではない・・・でも、それほど安い価格でもないんだ…!」
「・・・そういう問題か、アキラ・・・?」
「これはもうBPS案件」 テレス
「BPS?」アントラ
「まうまう!」テレス
「なんだそれは?」チャンドラ
「まうまう!」テレス
「あれは・・・禁断症状!禁断症状ですわ!」
「え?!?!?!?!?!」
「こちらに来てからというもの、この地にアンバサらしきものを私たちは見ておりません。あの者たちも恐らく同じ・・・同じかどうかは怪しいですが・・・アンバサのご加護を得て生きるもの。あの奇妙なふるまい、彼らの体のアンバサ力が切れてしまったのですわ!」
「アンバサ力!?」 アキラ
「そうです、私たちは今、奇跡的にアンバサの加護を得ているようですが・・・いったいどうして?」
「大変じゃないか、すぐなんとかしないと」
「連中が落ちてきたゲートは?そこへいけばなんとかなるんじゃないか?」
「それがさっぱり見えません、どうやら消えてしまったようなのです」
「ええー!」 アントラ
「わけがわからないよ」 テレス
そこに卓に復帰してスタンバっているギャルたちの無責任な呼び声が!
「ねーえー、はやくぶとうよー
「この自己中心派―」
「逃げる兎も闘牌からは逃げないんだよお?」
「ヘイヘイお前の豪運ビビってるー」
「死ねば助かるのに……!」
やたら元気なあおり声が聞こえてくる
「ま・さ・か!」
ジャミラが振り向いたその先に見えたのは正方形の大宇宙、そして聖痕が刻まれた魂の立方体、牌のきらめき!
「マージャ・アン!!」 ジャミラ
牌の模様はすべて、そう、青白いアンバサの模様!牌の背中は当然、青!
「やはり・・・!徹アンをすることで牌に触れる時間が増える、自ずと蓄えられるアンバサ力!徹アンの不思議な力とはアンバサのご加護、アンバサ力なのですわ!道理ですわ、理の当然ですわ!!」
呼応するように輝きを放つマージャ・アンの牌たち
「「そんなオカルトありえません!!」」 チャンドラ・アントラ
では、ほかにどう説明ができると?
「ぐぬぬ」 チャンドラ
「うぐぅ」 アントラ
「ちょーっとは、変とは思ってたんだけどねー」
「徹アンで誰も上がらないけど、チョーハイテンションずっとキープ!」
「みんなチョー元気だったし!」
「ねー、東風戦でいいしー!」
「半荘だけでもやるしー!」
「トロンとした指触りに、ちょっと足りないぷちぷちの摩擦」
「二つが一つに混じりあって手の中でイケイケにフィーバーするし?」
「まるっとした感じのうっすい練乳みたいなテイストもよき!」
「はぁ~これより甘くて指先が心地いいものはないよねー」
「これぞアンバサって感じ?」
乗るしかない、このビッグウェーブに!
「よし、やるぞお前たち!マージャ・アンを!」
「え?でも誰がどうやって…」
「もちろん私がぶつ、そして私の師であるジャミラもぶつ」
「ジャミラが教えたの?」
「えぇその、ふぅ~んそのぉ、ついぃほんの出来心だったのですがぁ・・・ふっ」
「二人のコンビネーションが鳴きと読み、そしてサインでかみ合えば間違いない、無敵だ!」
「イカサマだね!」 アキラ
「高い上がりを決めれば決めるほど、アンバサ力が上がる、そしてその力が頂点まで高まれば!」
「アンバサゲートが!」
「開くー!」
「そのはず!(あいまい)」
「チャンドラとアントラとテレスは私の後ろにつけ、ジャミラはアキラについて教えてやってくれ!」
「え?ボクもやるの?」
「わかりました」 ジャミラ
そして始まる、文字通り生死をかけた生き血を抜かれるようなギャルとの一局
「ホラ・・・その棒を右に、ゥンッ・・・もうちょっと左・・・そう、その横ぉ・・・、その調子、アッ・・・!ガマンして・・・ほら、もうちょっと・・・もうちょっと…出る出る出る出るでたぁ~アッツツツツツツ!!!!!」
ビンビンにそそり立った叡智アンテナに気づいていないのは本人だけなのだった
「ロン!一気通貫! 一二三 四五六 七八九 999 白白 <ソーズ(缶)と白と青>」
「ハァ~思いを貫く、二人の共同作業にふさわしい役ですわね。ささ、今夜は寝られませんわよ?」
「今夜も白袴も無い!離れろ汚らわしい!」
「そんな汚らわしいだなんて…リリー様、もしかして妬ましく思っておられるのでは?」
「そ、そんなことはない!断じてない!私はただ…その……ふ、不貞で不謹慎な…ふらちな行為を見過ごせないだけだ!(きゅん)」
「一方通行…逆走禁止・・・」 テレス
「帰り道がない可能性もあるんだよね…」 アキラ
「あ、ホーラロード!ねーきれーでしょー」
「青い虹の向こうに輝くゲート」
「あれが見たくてマージャ・アンやってるとこあるよねー」
「ホーラロードとは!マージャ・アンで両翻以上の上がり手を決めた時にチューゲンに現れるアンバサ力の輝き、すなわちアンバサゲート。上がり手が高い順に長時間開かれる異次元回廊である。・・・そう、アンバサは喰いタンのみなどという邪道は絶対に許さないのだ!」
「あれは?!」
「ええ間違いありませんわ、アンバサゲート!!」
「みんな、世話になったな」
「急ぎの用ができた」
「これでお邪魔させていただきまーす」
「バイバイマーン」 テレス
「どしたの?あそこまでいくー?」
「ちょっと無理げ―」
「今の二翻だから。すぐ消えちゃうと思うしー?」
「何だって?それは本当かい?」 アキラ
「せめて満貫以上ないとねー」
「もっとこうすぐ近くにできないのか?」
「最近ずっとあんな感じだよねー」
「ねー」
「あの距離まで五分で追いつくとかできる系?」
「おまかせあれ!みんなを3分間でハイにしてやるです!!」 アントラ
「「「「「イエーイ!!!!!」」」」」 ギャルたち
「じゃあ、さっそくもう一局!倍プッシュだ!」 リリー