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大団円~序章~

・・・大ガザビは永遠だ。・・・わがガザビの栄光は不滅なのだよ。ガルビスの諸君!気の毒だが、まもなく諸君には死んでもらうことになるだろう・・・

「まさか…」

「あれは…」

「そんな…」

「なんという…」

「どうかお許しを」

「「「「「ガザビ様!!!!!」」」」」

「ガルビスの使徒共よ…今、お前たちのガルビスゲートに乱数転移次元交差式を入れた、もはやまみえることもあるまい。さらばだガルビスの諸君、そして永久に宇宙をさまようがいい・・・これより試験域、kαルPヰ州の結果を回収する」

――時が動き出した

白い砂が描くアンバサロードを駆け抜けて、なんとか五段ロケットの発射場である公園に戻ったアンバサの民の生き残り、ドランとシノービ

「元気出しなよ、リリーはリリーでも大胆リリーなんだろ?」 アキラ

「今の私は大胆リリーではない、産後鬱リリーだ・・・」

「なにっ主殿、一体いつの間に?しまった、この私が出遅れたか!ならば今すぐ搾り取るまで・・・!」

「産後鬱ってリリー、よしなよ、赤ちゃんなんか産んでないじゃないか・・・」

「そ、そっか、ホッ・・・」

一人安堵するオギン

「しらんのか?たとえ産前であろうと産後鬱にはなり得るのはもはや常識だ、そして男であってもそれは例外ではない。パートナーのつらさ苦しさを共有しすぎてしまった結果、アキラ!お前のような優しいやつほど苦しみを味わうことになるのだ!つまり、産前にあって産後鬱を患うと言うことは、女はすべて産後鬱を同期しているも同然!だから、今の私だって十分、産後鬱なのだ!」

「・・・最近の医学的見地に詳しすぎる」

「姫様メチャクチャ元気そうー」

「ああ、傍若無人で何よりだ」

「マイティボンジャック・・・」

「みんないなくなってしまったのだ・・・そんなに仲良くない子達もいたけど、それでも悲しいのだ」

「我らでは不満か?」

「大いに不満だ、特にキサマが」

髪を逆立てて主にアキラ方面にナチュラルに叡智を振りまく鎖バニーを威嚇するリリー

「いい加減、その格好をやめろというのだ!」

これはシノービの正装というもの、そう易々と脱ぐわけにはいかん

「え??」 頭

「いまなんて??」 上

「結構、簡単に脱いでますよね!?」 中

「着てるだけでもダメな感じなのに、さらにそこから脱ぎ散らかしますよね!?」 下

ひそひそ声が辺りに充満する

「アキラだってそうだろう、いつもそんな格好で近づかれて、迷惑じゃないのか?!」

「大丈夫だよ、う・・・うん、だんだん慣れてきたから」

「この身体が主殿に飽きられている!!!!!」

その一言はオギンにとってはショックだった

「それにあれだけみんな頑張ったんだもん、・・・よかったと思おうよ、リリーも、オギンも」

「主殿が私の名を!」

オギンの立ち直りは早かった

よかった――うっすらと涙を浮かべながら空を見上げたオギンの目に浮かんだのは、だが、青い、青い、青い、ガルビスゲートの輝きだった

「曲者だ!」

「なんだ?いまさら自己紹介か?」

「違う、空を見ろ、星を見ろ、宇宙を見ろ!」

ガルビス驚異の粘着力にリリーすら閉口する

なんてやつだ!

叡智がなければただのメイドのジャミラ

「もう終わりだよこの世界」

禁足地を破る魔法とは何だったのか、げっそり自分のポジションを見つめ直すアントラ

「私がんばったよね・・・ウソでしょ・・・」

乙女であった過去の自分を走馬灯のように振り返り、(ピー)を思い出すチャンドラ

「アイツでよかったかのなぁ・・・(ボソ)」

なおテレスはいつも通り

「もうちっとだけ続くんじゃ」

止まる気配もなく徐々にこちらへ向かって圧を強めてくるガルビスゲート

一時はシノービのトップを張っていたというのに今はこの有様の頭

「近い、近いって!」

もはや自分に名前があったことすら忘れた上忍、オヒデ

「気をつけろ、近づいてくるぞ!」

もはや自分の名前がなんだったのかわからない中忍、オユウ

「ああ、油断は禁物!構えろ!」

名前とは何か、それが定義するものが一体どんな価値を持つのか哲学的に問う下忍、オマサ

「どうするつもりなんだ!」

身をよじり腰をくねらせ挙動不審なまでにマゴマゴしながら、牙をむくオギン

「これで終わりにするか・・・続けるか・・・シャーァッ!」

だが、近づく様子は容赦なくやむ様子もない。そして、皆が結末を迎えんと身構えるなか、目と鼻の先、ギリギリ限界パワーのところまで近づいたそれ――青い青い青い呪いの渦は、その時、奇っ怪な吸引生物が獲物の亡骸を吐き出すがごとくはち切れんばかりに膨らみ張り詰め膨れ上がり氷のようにひび割れた、その時!

「アイスクライマー!」

テレスが身の丈ほどもあるハンマーでどついた!一度や二度ではなく何度も!まるで協力プレイが一転し、復讐と憎悪に猛る、血で血を洗う対戦バトルに変化したかのように!そして、青い渦は今、何かナスビの塊のようなものを吐き捨てた!

――ペペペッ

「離れろっ!」

「あっ何か、何か服に付きましたわ!」

「大魔道士にもできないことはあるのよ・・・」

「マチアプ屋にでも行くかぁ」

緊張の糸からまた違う緊張を糸をつむぎ合わせ、切れる事なく続くサスペンスにもはや一同の精神は限界突破サバイバーであった――アキラを除いて

「みんな!無事だったんだね!」

「「「「「「「「「「え??????????」」」」」」」」」」

そう、吐き出されたのは、虚空に消えたはずのアンバサの民。もはや二度と日の目を見ることはないと諦めを余儀なくされていたあの面々。青黒い謎の粘着物が付いていても、忘れるものかその面子。その辺の忍者より出番はあったぞこの面子。メトロのプルト、ムゲン、レッダー、ブラオ、ジョーヌ。チューゲンのリュビー、チョビ、カンカン、ソンソン、スンスン。マジエルのアッコ、サリー、メグ、ランゼ、モモ。消えた、消えていった全員が、突然、虚空から帰って来た!

「んんん~」

「くぅ~」

「ふあ~」

「うううん~」

まるで今まで二度寝に二度寝を重ねていたかのような、身体と頭の痛さを訴えるかのように物憂げな目を、立ち尽くしたまま周りを囲むリリー、オギン、アキラたちに向ける、帰還者達。

「どうしたの?」 アッコ

「なんかあったし?」 リュビー

「どうかしましたか?」 プルト

「だ、大丈夫なの?ホラ、身体とか頭とか・・・」

「なんで?」

「いやだって、ものすごい攻撃に飲み込まれて・・・ひどい目に遭ったんじゃなかったの?」

「あーーーーそうーいうー感じもするけど、基本的には問題なしの助だし!」 チョビ

「ま、かすった程度のダメージはあるが、別にどおって事はねぇよ、なあ? 」レッダー

「いやあ、合体攻撃完成の達成感の方が上回ってる感じもしたりしなかったり?!」 メグ

「どうなってんの、全然わかんないんだけど?」

「えーとホラ、魔法みたいな、あの~、異次元空間?」 モモ

「ぐるぐるの迷路みたいな感じだったしー?」 カンカン

「不思議と恐ろしさはありませんでしたわ」 ジョーヌ

「とにかく全員無事なんだな?」

「問題なしよりのナッシング!!」 スンスン

「ウチらには何の損得もない!」 ソンソン

「このマントのおかげね」 ランゼ

「それは違うと思うけど」 サリー

「まったく、ドリルが空回りするはずだぜ」 ブラオ

「燃費効率について一度じっくり考え直すか」 ムゲン

みんな!!!!!!!!!!

「ほら~これもうハッピーエンドじゃね?」

「ウリウリ~そちも愛いヤツよの~アキラ~」

「ほぉれ、よいではないかよいではないか」

「口では嫌がっていても、身体の方は正直だぞ~」

「いやぁ~んお姉さんたち、困っちゃう~」

「キサマら!主殿の主殿をむさぼるのはやめろ!」

「そうだ、それは御館様のものだぞ!」

「何人たりとも!」

「手出しは無用!」

「天地無用!」

「やーめーるーのーだー!やっぱり帰ってこなかった方がよかったのだー!

――――パンッ!

小さな炭酸の粒がほおに弾け、アキラは目を覚ました。アンバサを飲むときについ目をつぶってしまうこの癖を知っているものは誰もいない

――あれ?何してたんだっけ?みんなはどこ行ったんだろ?みんな?誰かいたっけ?・・・



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