決着!アンバサA対轟雷怨
その背後・・・!忍び寄る影の気配を察し、五つのマシンがドリフト走行で後ろを振り返ると、そ・こ・に・は!
「やはりいたな!」 リリー
「待ちくたびれぞ!」 オギン
シノービとの決戦!!
軽い口笛とともに御館の背後に今、再び大地から3秒で甦る下剋城!そして発進する五つの滅禍雷怨が合体する、おお、それこそは逆襲王、轟雷怨!
御館からの最後通告が届く
「無駄な抵抗はやめて直ちに降伏せよ」
「なんと返事しますか?」 ジャミラ
「バカメ!!……バカメ!!といえ」
「は!!バカメ!」 チャンドラ
「バ~カメ~!!」 アントラ
「うわーっ怒った怒った」 テレス
「いけるかみんな、奴は強敵だ、あいつを倒すためにはもう一度合体するしかない!」
「「「「はい!!!!」」」」
空中に飛び上がるアンバサマシン
「みんな!アンゼンベルトは締めたか!?」
ベルトを引き出しながらリリーが確認する。カチッと止めた瞬間、急に身体の全身を激しくキュッと締め付けるベルト
「「「「「アン♡」」」」」
コックピット内に高く高くこだまする嬌声
「フフ…ハモりすぎて、返事が聞こえないぞ?」
「・・・よかったですねリリー様、アキラさまに聞こえなくて」
油断と隙を突かれた突然の叡智にあらがい、必死の嫌がらせを振り絞るジャミラ
アキラをモニターで拡大表示してリアクションを確認していた、リリーが反論する
「な、バカッ、ちがっ、そう言うのでは(きゅん)」
「みんな!トゥゲザーだ、トゥゲザーしようぜ?!」 リリー
「A!トゥゲザー!!!!」
マシンが編隊を組みAの字を描いたその時!
「バカめ…隙だらけだ!撃ち落とせ!」
牽制ではない殺意のこもった全力での必殺攻撃がアンバサマシンを襲う!
獣王剣・竜勢誤断義理!!!!
だが!パァーン!!!!!Aのサインが虹色に輝いて轟雷怨の攻撃をいともたやすく弾き返す!
振り返り見上げての角度から御館が叫ぶ!
「バリアーか!」
「そのとおりだ!」
リリーの見下ろし目線の爽快なドヤ顔での決め台詞が決まった!
そして完成したその合体シーンの果てにあったものは!
どことなくそれとなく、いや明らかにはっきりと違うその姿!マッシブ、超精密、超高解像度、合理的なシン・解釈!その姿は、アンバサA・レガシー!!!!!
アンバサAは、魔法世界マジエルを通じてはるか南方海上に位置する島国の影響を受けて強力強靭豪快豪傑に生まれ変わったのだ!
アンバサA対轟雷怨の最大最後の決戦の火ぶたが今、切って落とされた!
だが、轟雷怨、もはや敵にあらず!
「男なんて!男なんて!」
「かわいさ余って憎さ百倍!」
「好きと嫌いは紙一重、愛別離苦!」
「はぐれ狼を拾ってあげたのに!」
「男はしょせん狼なのよ!」
「ボクなんかしたかなあ?」
「「「「「そういうところだぞ!!!!!」」」」」
「地獄へ行こうぜ・・・久しぶりに・・・キレちまったよ・・・」 御館
カーーーーン!
どこからともなく聞こえてくるゴングの音
「なりやがった・・・なりやがったぜ!待ちに待った、アンバサファイトのゴングがよぉ!」
「アンバサファイト!レディ!ゴー!」
「行くぞ!轟雷怨!」
今日の御館の怒りはいつもとはひと味違う!
大蛇連剣!下忍の蛇連剣が巨大化して、アンバサAに切りかかったそばから絡みつく!動きが止まったその瞬間、中忍が操る左腕に仕込まれた巨大な針がその狙いも定かに迫りくる、大飛来針!三×三が九本の針がアンバサAに突き刺さる!すわ大ピンチか!そして轟雷怨の背中から取り出された巨大手裏剣、大旋風刃が、がら空きになった胴体を両断せんと今その刃を輝かす。ノコギリ状に改造されたその刃がその身に食い込めば、たやすく回復はさせまいと上忍が怪しい目つきでにらみつける!おおっとその刃をなんと轟雷怨が足場にする!サーフボードの様に宙を舞いながら、アンバサAのボディを切りすさぶ。さらに両手に秘めたるはあの爆連鎖!叫ぶはお頭!
「爆連鎖無量肺腑・面手之詫!」
輝く石が惜しみなくばらまかれるその様が、重練、百錬を超えた、無量サービスが、ライトユーザーの心をつかんで離さない!たちまち体中に張り付いた数多の爆練がアンバサAを火煙に包む!そして、二双鎖鎌!胸のパーツは飾りではなかった!だが、忍者じゃなくてロボが使うのか!投げつけては切り裂き、連撃で切り裂き、枯れ果てた乙女の涙の最後のひとしずくをも切り裂く勢い!
だが、もはやレガシーとなったアンバサAには、さしたる一撃とはならなかったのだ!全ての攻撃に耐えて耐えて耐え抜いたアンバサA!その憎々しいその姿!
「こうなったら獅子四身撃だ、やれ、お前達!」
「そんな!」
「ああ御館様!」
「それだけは!」
「どうかご勘弁を!」
「ならん、かかれ者ども!獅子四身撃!」
両手両脚の雷怨ヘッドが切り離されて高速飛行し、アンバサAにぶつかり、殴り込み、かみつき、咬みちぎる。そのマシンの中で押しつぶされ、揺さぶられ、振り回される4人のシノービ
「こんな仕打ちあんまりだ!」
「御館様ひどい!」
「お頭の方がまだよかった!」
「勝ち鬨の笑い方で悩んでいた頃に戻りたい!」
「聞こえているぞお前達?!」
「ヒッ!とんでもございません!」
「空耳!今のは空耳!」
「我々は空耳の術の鍛錬を!」
「空耳アワーへの投稿を準備しておりました!」
「ほぉお、ならばその成果見せてもらわねばなぁ?!」
「それそれ、そのまま分身四つ身で獅子の十六よ!」
「「「「は、ハイッツ!!!!」」」」
十六に分身した雷怨ヘッドの猛攻が続く!
次々と繰り出される必殺の技の数々、ああ、アンバサの加護よ永遠なれ!
「とどめを刺す!戻れ、雷怨ヘッド!」
その一瞬の勝機を逃さない、アンバサAであった。見よ!その双眸から放たれし青と赤の奔流!
「ターミヤビーム!」
赤と青の星型に光った両目から放たれる渦を巻く快光線
「くっ早い、かわせん!」
ひとたまりもなく拘束されてしまう轟雷怨
「うぬぅ、おのれぃ!」
「シノービ!今その鎖から解き放ってやる!」
わずかに緩む御館の鎖装束、バニーの両耳!
「閃空剣!」
胸から取り出されたエンブレムが巨大な剣へと変わる!
空高く掲げられた剣に青白い稲妻が閃光とともに落ち、稲光をまとわせる
「超アンバサボール!」
剣にまとった稲妻の力を一気に解き放ちボール状となったエネルギーが相手めがけて打ち放たれ、心と身体を焼き尽くす!
「ぐあぁぁぁぁぁああああ!!!!!」
「「「「「必殺!Aの字切り!!!!!」」」」」
閃空剣Aの字切り!股割き状に下から脳天まで切り上げた後、振りかぶって袈裟懸けに切りおろし、最後に腰を横一文字に切り払う大技である!
まさに刻まれるAの文字!!!!!
「これで勝ったと思うなよ・・・っ!このアンバサが、最後の一本とは思えない。もし商品開発が続けて行われるとしたら、このアンバサの同類が、また、世界のどこかに現れてくるかもしれない・・・そのことを忘れるなぁ・・・クっ!アイル・ビー・バーック!」