ケアキュア登場&ダイセイザー登場
「「「「「お困りのようね!!!!!」」」」」
さっそうと森の影から少女たちが現れ、5人だけど七色の鈴を振るようなかわいらしい声で呼びかける
「魔法世界マジエルに迷い込んだ旅人さんね」
「うっかりしてるとマジ、ピンチよ!?」
「マジカル・エルエル・マジ・エルエル、困ったときに思い出して」?
「マジマジ、マジは何の、エル、エル、エルエルエル♪」
「大丈夫、ここに押しかけ系のデカ女はいないから安心して!」
その言葉は、割と小柄な面子が集まった中で、ちょっとだけ大きいチャンドラに、ふと昔の自分のことを思い出させた
「エッタノールの実は、叡智に抵抗がないものには猛毒!」
「すぐにオペオペ・・・じゃなかったケアケアしなくては!」
「でも、もう安心して、私たちが来れば大丈夫!」
「お薬、すーぐにできますよ?」
「あなたたちは?」 アントラ
華やかな何色もの光のきらめきとともに名乗りを上げる5人の少女たち
「海原のような安らぎの眠り、ケアアークオ」
「快適な移動を約束する脚、ケアシャリン」
「日々を彩る豊かなメニュー、ケアミーク」
「うっかり間違いの最後の砦、ケアエトラ」
「楽しいハッピーおしゃべり大好き、ケアモールモ」
「「「「「あなたをおまかせ!!!ご存じ、ケアキュア!!みんなまとめて介護しちゃうぞ♥♥♥♥♥」」」」」
「何はともかく助けてほしい、助かった!今助けるぞアキラ!」
「さあ、みんな下がって!私たちに任せておきなさい!」
「「「「「ペンタプラズマバイブレーション!!!!!」」」」」
突然あたりを包み込むまばゆいばかりの必殺技で、強引にケアされるアキラ
「二日酔いには、ケアスポドリ!」
「二日酔いには、ケアはちみつドリンク!」
「二日酔いには、ケアオレンジジュース!」
「二日酔いには、ケアバナナ!」
「二日酔いには、ケア味噌汁!」
「「「「「迎え酒は・・・・・・飲める人限定!!!!!」」」」」
おすすめケアアイテムを手に手にポーズとともにマジカルな光線を放つケアキュアたち!
「「「「「ハァ――――――――――――――ッ!!!!!」」」」」
「「「「「ケアキュアカラフルトルネード!!!!!」」」」」
大体茶色い感じな黄色く渦を巻いたそれでもちゃんと光の奔流がウコンの力でアキラの全身を貫く!
「「「「「叡智の力の下僕たちよ、さっさとおうちに帰りなさい!!!!!」」」」」
シュパァァァァーーーーーーーーッ!
「うう~ん、なんか久しぶりにスッキリした~」
「アキラ、大丈夫か?ホラ(チラッ!大丈夫か?ホラ(チラッ!)
スカートの裾を軽くつまんでは落とし、つまんでは落とすリリー
見えるのは太ももかそれともその先の白い秘宝か?いや、白とは限らないぞ!白とは!
「ふーん、叡智じゃん。女の子がそんなことするなんてはしたないからやめなよ(真顔)」
「アキラ!そんな・・・これではまるで別人だ!」
がっくり膝を落とすリリー
「ケアとはいったい……うごごご!」 テレス
「うごごごはこっちです・・・!」
と、ジャミラのいきり立つ叡智アンテナ
その“角”を目ざとく見つけ、邪悪の気配をオリジナルの判定基準で感じ取るケアキュア
「それは!」
「あなた達!角が生えてるの?!」
「角ですって?いや、これは辺りに叡智があるときに自動で反応する比較的お手軽かつ融通の利く便利なワタクシ独自の機能でして・・・・・・ああっ」
アンテナをたためないジャミラ
「問答無用!」
「うっかり騙されるところだったわ!」
「その手は桑名の焼き蛤よ!」
「這い寄る混沌め・・・」
「許さない!」
「「「「「メイク・アンバサ・グレート・アゲイン!!!!!」」」」」
星印のついたそれぞれの色の野球帽をかぶって、人差し指をリリー達に突きつけるマジエルの5人
「なんだどうした?」
「何も起こらないぞ?」
「TACO?」
「バカね、ここからが本番よ・・・」
二段変身の構えを見せる5人!まさに今、サナギからイナズマへと変身する時が来たのだ!
「「「「「魔力変身!」」」」」
拳を握りしめて5人が叫ぶ!両の拳を前に突き出してから胸の前で突き合わせ、クロスさせてから両脇を締めて腕をw字に開く!
「「「「「オーロラ!チェンジャー!」」」」」
右の拳を左腕の手首に突き重ねる!
その瞬間、青く光り輝く空間で、まるで全身の素肌をさらすかのように輝く流れに身を委ねながら、ほんのりと色づく薄いヴェールを細い身体の各所にまとっていき変身する5人!!!!!
さあ、ここからの名乗りポーズシーンは読者参加型の間違い探し!視力検査!いや動体視力検査だ!
「セイザーレッド α(アルファ)星、アクオ!」
両拳を握り、肘を後ろにためてから前に突き出し、手のひらの指をそろえて上下に手を開いた構えを取ってから、拳を握りながら左腕を上段に引き、その下段に握った拳で右腕を構え、さらに両足を開いてしゃがみ立ち、腕を開いて腰にためた後、左手でまっすぐ二本指を指して一瞬構え、大きく右に振りかぶって両腕を回し、上半身を右へ傾けながら、再び左手の二本指を指して、胸の前で右の拳をためる!!!!!
「セイザーブルー β(ベータ)星、シャーリー!」
左掌だけを立てて胸の前で構え、まっすぐ前に掌底で突き出して拳を作り、右脇の下に引いてから、両腕を左に振りかぶって右手で左手を軽く押さえるような形を作り、右に解き放って両腕を開いて上に上げながら、右脚を蹴って宙に円弧を描き、右後ろを振り返り、左手を前に伸ばし、右手を引き絞ったあと、右手を高く突き立て、腕を折って左掌を構える!!!!!
「セイザーグリーン γ(ガンマ)星、ミク!」
仁王立ちし、腕を伸ばして両手の人差し指を立てて構えてから、拳に取り胸の前で軽く合わせ、しゃがんでから右に振りかぶり、前に左の指を伸ばし、右腕をためて揃え、左手を高く上げた後、両腕を回転させて交差させて右に体を絞り、そのままの肩の位置で右拳と左掌で構えを取る!!!!!
「セイザーイエロー δ(デルタ)星、トラン!」
目の前で左掌に右拳を突き合わせ、緩く握った拳を回転させて左手を前に構えた後、
脚を交差させながら左右にステップし、両腕を振りかぶり、腕を回して一回転させ、腕を開いて右手の拳を横に左手の拳を上に上げ、左脚を折り曲げてたたんで右脚一本で立ち、後ろに一回転して前に向き直り、最後に半身に構えてしゃがんで、右前の緩い拳と左後ろの掌で構える!!!!!
「セイザーピンク ε(イプシロン)星、モルモ!」
右手指を揃えて腕を伸ばした後に手首を外へひねり、爪を立てるように指を揃えて握り、引き絞った後に、右に半身に構えつつ、右手と左手を水平に重ねて合わせ、流れるように左手を前に構え、右手を引き、両腕を縦に回転させて、右膝をあげたあとに両腕を開き、両の掌を高く掲げて構える!!!!!
「「「「「天に輝く五つ星!護星女戦士ダイセイザー!!!!!」」」」」
「「「「「星に代わって!お仕置きよ!!!!!」」」」」
「お前達!邪悪星サーペントの使いだな!トレミー48が一のわれらがお前たちの野望を打ち砕く!」 アクオ
「よくも黄道の平和を乱してくれたわね!」 シャーリー
「13星座なんてナンセンス!」 ミク
「大体バランスが悪いのよ!」 トラン
「カレンダー的にも不適切、空気が読めないっていわれない?!」 モルモ
「「「「「絶対に許さない!私たちが、黄道12宮を護る!!!!!」」」」」
「・・・いったい、なにと戦っているんだ」 チャンドラ
「違う、誤解だよ!そもそも、そんな星座なんか見てロマンチックだなんていう方が、自分に酔っているだけじゃないか」 アキラ
「なに?あの星のきらめきを見て何も感じないなんて、ひどいぞアキラ!野蛮!野人!!ビッグフット!!!ヒバゴン!イェティ!!サスカッチ!!! 」
「高橋原人!」
テレスが追い討ちをかける
「ボクはそんな毛むくじゃらでもムックでもモリゾーでもヒゲ爺でもないよ!」
珍しく抗議するアキラ・・・・・・もしかしてまだ生えていないのでは?
天からこぼれ落ちるしずくを受け止めるように、高々と掲げられた手の先に示されたもの、それは!
「見よ!あの天に流るるミルキーウェイを、あれこそは我らが力の源、ギャラクシーアンバサ!」
いつの間にかあたりには夜のとばりが降りていた
「ギャラクシー!」
「アンバサ?!」
「スケールが違う」
「ギャラクシアン・・・!」
「滴るような輝きに中に、かすかに示す微炭酸のしぶき」
「それら混じりあう時、頭の中で可憐なショーが繰り広げられる」
「ああ、暖かい光のような膨らみを感じさせるミルク色のイリュージョン」
「何よりも目に甘く脳の奥が心地いい」
「これがアンバサ!」
「「「「「星の光の降る限り、われらに無限の力あり!」」」」」
「そいえば、ちょっとここ湿度が高い感じですわ」 ジャミラ
「なんかもやみたいなのが、かかってるような」 アキラ
「なんかお肌の調子がいいと思った―」 アントラ
「しっとりしてるな」 チャンドラ
「私はとにかく調子がいいぞ」 リリー
「君は小宇宙を感じたことがあるか」 テレス
油断に油断を重ねるリリー達、その大きすぎる隙を見逃すダイセイザーではもちろんない
「「「「「今だ!セイザー!バーニング!サンダー!ウェーブ!スプレー!スパークル!」」」」」
ダイセイザーの5人一が斉に!だがしかし、てんでんバラバラに攻撃を仕掛ける!得体のしれない謎ビームがリリー達に襲い迫る!が、なんだかんだぶつかり合ってそれぞれ互いに打ち消しあってしまってまったくもって消えてしまって効かない!
「ねえ誰なの?!今、サンダーとか言ったのは?!5人の合体攻撃よ!みんなで一つの技を叫ぶならバーニング一択でしょ!」
「サンダーを馬鹿にする気!」
「必殺技ならウェーブじゃないの!」
「スプレーのどこが悪いのよ!」
「スパークルでいこ!ね?ね?」
チャンス!!
脇役の二人が目と目で通じ合う
「いくよチャンドラ!」
「まかせろアントラ!」
二人が飛び上がって、空中でバロムクロスからの回転して降りてきて上下合体!
チャンドラが上に、アントラが下に、闘士チャンドラを魔法使いアントラが肩車する、が!見る間にくしゃくしゃと崩れ倒れる二人
「・・・上半身に対して下半身が貧弱すぎるだろ」 アキラ
「しまったー!」 アントラ
「失敗だ!」 チャンドラ
全く懲りずにもう一度飛び上がる二人!!今度は軽く飛び乗っただけだ!
そして、魔法使いアントラを闘士チャンドラが肩車する
アントラが左手を上に
バッ
チャンドラが右手を下に
バッ
構える!!
「あれは!天地魔闘の構え!」 テレス
「知っているのかテレス!」 アキラ
「うむ、聞いたことがある。その者青き衣をまといて、金色の野に降り立つべし、ああー古き言い伝えは真であったー」
「よし、リリー!」
「一つ一つは小さな火だが、二つ合わされば炎となる。炎となったあの二人は無敵だ!」
「ジャミラ!!」
「日頃の薄い扱いを打破しようと、何やら、隠れて特訓しておりましたの、恐らくその成果とやらがあれなのではと」
「そうか、もうちょっと全体のボリュームからペース配分を考えて、バランスコントロールしていれば!でもそんなこと無理だ!だっていまボクは自分の人生の岐路に立たされているんだから!」
「失われた大地との絆を結びー、ついに人々を清浄の地にみちびかんー」 テレス
「アキラ様!フィニッシュですわ!」
魔法でトランとモルモを吹き飛ばして宙に浮かせ、チャンドラのジャンプの後にアントラが魔法ではるか上空に二段ロケットのように飛び、チャンドラもまったき中空に身を翻す!そして、空中でそれぞれガッシ、ガシッっと相手を捕まえる!アントラは、天地逆さまになった相手の肩を肩車で背負い両脚をホールド、チャンドラもまた、天地逆さまになった相手の両脇を足で踏みしめてから、さらに足首をつかんでまさに必殺の体勢!
さあ合体だ!上空のフェイバリットを決めるアントラと中空でフェイバリットを決めるチャンドラが、空中で今一つになる!!
「「マジカル頭脳パワードッキング!!」」
これが二人の、炎のフィニッシュホールド!!
激突―――っ!!大地に大穴が穿たれた次の瞬間、滑りえぐった大地がまるでマジカルなバナナのような痕跡を残す!
白い飛沫が上がる・・・・・・シュワ~
泡を吹いて完全にダウンするトランとモルモ!!
だが、ダイセイザーは動じない!!!
「トランとモルモがやられたようだな…」ミク
「フフフ…奴等はダイセイザーの中でも格下…」シャーリー
「悪の手先ごときに負けるとは我らの面汚しよ…」アクオ
「でも、ちょっと侮りすぎたかしら?」 アッコ
「私たちも少し本気を出しておきましょ?」 メグ