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浮気の話が大好きな義妹。俺の元カノ幼馴染が浮気した話を俺に詳しく話させたのちに、血の繋がっていないアピールをしてくる


浮気の話が大好き。


まあそういう人がいるのは知っていたけど、なんで好きなのかわからん。


「むふふー。お兄ちゃんが浮気された話聞きたすぎる」


「性格悪い人みたいだぞ」


「私はね、お兄ちゃんに同情したいのよ」


「あ、そう」


「同情するためには、どういう目にあったか詳しく知らないといけないじゃん」


とか言って、論破したぜ、みたいになってる女の子は、俺の義妹。


浮気の話が大好きで、めちゃくちゃ可愛い陽キャみたいな感じなのに、浮気系のネット小説を大量に読んでいる。


そんな義妹にとって、俺が浮気された話はめちゃくちゃ面白い話ってことか。リアルの話だもんな。



  ☆ ◯ ☆



まだ俺の両親が再婚してなくて、義妹とも出会ってなかった頃に、よく遊んでいたのは幼馴染だった。それでお互い好きになって付き合った。


その幼馴染は目立ちたがり屋で、高校に入ると、ミスコンも出た。



そこで優勝すると幼馴染は調子に乗り、俺を馬鹿にするし、全体的に性格が悪くなった。


そして…。


「あ、ごめん〜。ミスターコンテストで優勝したイケメン先輩の方が好きだから」


と、カミングアウトした。


俺が浮気の証拠を突きつけて、言い訳するのを諦めてからな。



  ☆ ◯ ☆



「って感じだったのかー。で、証拠はどうやって集めたの?」


「デート現場を見つけた」


「場所は?」


「プール」


「プール⁈ かわいそう! でもプールだったら写真も撮れないでしょ。どうやって証拠をとったの?」


「入り口と出口で手を繋いでた」


「あらら。で、お兄ちゃんはもしかしてプールに入らず入り口付近で待ってたの?」


「ああ。自販機のお菓子を食べながらな」


「寂しい思い出…。でもそういう話が好き! あっ、浮気確定しましたみたいなね!」


「やっぱり性格悪いな…」


「そんなこと言わないでよー。じゃあさ、プール私と行こうよ。そしたらお兄ちゃんも勝った気分でしょ。だって私とお兄ちゃんは血が繋がってないし」


「お、おお」


「私、巨乳だし」


「だな」


「ちなみに…結構形もいいけど、水着はビキニがいいかな?」


「な、なんなんだよ」


「だってさー。私はね、お兄ちゃんが誰とも付き合ってない方が誘惑してもオッケーだから面白いの!」


「恋愛的に好きではなくて面白いみたいなスタンスなのかよ」


「うん! だってお兄ちゃんは…まだ攻めがいがあるからね!」


「どういうことだ…」


「自力で考えてねお兄ちゃん」





そして次の日。


「おはよう。血が繋がってない妹は今起きて、ちょっと乱れたパジャマ姿です」


「あ、そうみたいだな」


「どう? こういう私も可愛い?」


「し、知らん」


「可愛いって思ってるんだね、ありがとう!」



さらに…。


「血の繋がっていない妹、制服に着替えて登校しようとしてるよ。一緒に行きたい? スカート短めだけど。いつもより」


「なんでいつもより短くしてんだよ」


「それはね。太ももに自信が出ちゃってるからよ」


「太ももの自信の基準ってなんなんだよ…」


「そりゃ、いい太さだからよ」


「あ、そうなんすな」



でその後も、色んな行動をするたびに、血の繋がっていない妹は〜みたいな感じで、俺に報告してきた。


これなんて構文?



 ☆ ◯ ☆



「パパの可愛い娘である私がこれ欲しいと思ってるんだけど…」


「おい、まだ中学生だよな。これってめっちゃ本格的なメイクセットなんじゃないか…?」


「いいじゃん! パパみたいなオシャレじゃないおっさんとは目指す世界が全然違うのよ」


「毒舌…」


「で、パパの可愛い娘が買って欲しいんだけど、どうする?」


「わ、わかった。買うよ」


「ふぉー。パパちょろい!」


「ね、言ったでしょ。私だって血の繋がっていない妹が〜って言いまくってパパを落としたんだから」


「え、おい、二人はグル…」


俺はやられたと思った。


俺に対する戦法は、母から娘に受け継がれていたのだ。


でその後実に、メイクをした娘が大人びていて可愛すぎて、俺は驚いてしまう。


で、さらなるお願いを娘からされてしまうのだ。




「パパの可愛い娘である私が、友達と遊園地に行きたいと思ってるんだけどー」



…当然チケット買ってあげることになりました。




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