これからも
社交性ゼロの少女がバーチャルリアルティの世界でシングルプレイしながら人とのかかわりを極力しないで我が道を行くお話。
通常では考えられない方法でレアアイテムをゲットし、運営の裏をかき、スキルを習得して「私最強」を目指す。
関わったパーティーを結果的に助けるけど、絶対に仲間になれない、話しかけないでオーラバリバリのキャラ。
そんなお話です。
どッガーンっ!!
「のわぁっ! 【絶対防壁】!!」
あ~しまった。
狭い場所で爆裂核魔法使うとこうなるのか。
今度は気を付けよう。
「こら、ゆっきーっ! だから狭い場所でデカい魔法使うんじゃないっ!!」
「いやぁ~ごめんごめん。でも流石いよっち、とっさに【絶対防壁】張ってくれたからノーダメージだよね~」
「あんたの場合は何やったってダメージ行かないんじゃないの?」
「いやいや流石に通るやつは通るよ。でも一番嫌なのはあの疑似痛覚だよね、毎回驚かされる。痛くはないんだけど、あのワニの歯を押して外れが当たると噛み付かれるゲーム見たいでさ~」
個人ギルドの運営費を賄うためにダンジョンでお金稼ぎしていたんだけど、どうも思うようにゴールドがたまらない。
新たに運営さんが追加した職業とレベルによっても個人ギルドの運営費が変わる設定になった。
おかげで上級職とかレベルが高い個人ギルドは上納金が多くて困る。
なのでいよっちと一緒に【空間移動】で最下層のボス部屋前までやって来て、上に向かって「爆裂核魔法」をぶっ放せば上にいるモンスターたちを一斉に倒せてゴールドやアイテムを簡単に手に入れられると思った。
しかし流石にそこまで甘くはなく、ダンジョンを破壊する事は出来ないようで「爆裂核魔法」の爆炎はボス部屋前から見える範囲の通路全体に広がった。
感知では近くにいたモンスターが一気にいなくなったので多分さっきの魔法で吹き飛んだのだろう。
小銭だけど後で拾いに行こうかな?
「まったく、ゆっきーはいつも思い付きでとんでもない事するから何時まで経ってもうちのギルドに人が来ないのよ……」
「そんな事はないよ! あたしたちのやる事について来れない連中が軟弱なのよ!」
「いや、職業『ギルガメッシュ』なんてとんでもジョブ持っていたり、私みたいに最上級の『悟る者』を持っている人の方が少ないって。というか、運営さんにこのあいだ聞いたけどそんな職業持っている今のところ私たちだけらしいよ?」
「だからそれを売りにツインラブリーで宣伝をしているのだよ!!」
「もっぱらツインデビルで通ってるけどね……」
うーん、いよっちたら細かいなぁ~。
でもこのマジカリングワールドをもっともっと楽しみたい。
いよっちと一緒にこのゲームの世界でいろいろするのは楽しい。
たまに他の冒険者助けたり、顔見知りのプレーヤーさんとは情報交換とかお話しできるようになったしますますこのゲームが楽しくて仕方ない。
「そう言えばさ、冬休みどうするの?」
「うん? そうだなぁ、学校の連中とは何とかやっているけど一緒に何処かに行くとかするまでは仲良くなってないしなぁ……」
復学して半年近くたったけど、なんとかクラスにもなじめた。
たまにいじられるけど、友人と呼んでもいいくらいの人も何人かで来た。
あたしがそんな事を思っていると、いよっちが聞いて来る。
「あのさ、久しぶりにそっち行きたいなぁ~って思うんだけど、ゆっきーの家に行ってもいい?」
「マジ!? 大歓迎!! そうだどうせなら数日こっちに泊まりなよ、そんでもってマジカリングワールドやろう!!」
「いや普通にゆっきーに会いたいんだけど…… でもままいいか、じゃお願いね!」
「うん、いやぁ~冬休みが楽しみだ!!」
あたしたちはそんな約束をしながら目の前のボス部屋に入っていく。
さあ、もっともっとこのマジカリングワールドを楽しもう、ゆっきーと一緒に。
―― 【VRMMO】ぼっち in the マジカリングワールド ――
おしまい
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