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最弱と呼ばれた勇者「最強」と成る  作者: 伊良馬 狂
少年期編
7/8

第六話 魔物

ギリギリ月曜日になってしまった。ちくしょう。またやってしまったか。

俺が世界教本が日本語と気付かなかったのは多分この本にちょっとした細工がしてあるからだ。

多分この本には魔力が流れている。つまり、魔術が掛けられているとみてもいいだろう。

しかし、何故こんなことをしたのだろうか。この世界の人はこの本を読めるのだろうか。疑問は沢山出てきた。

だががわかったこともある。

ものに魔術はかけられる。

俺が今まで見てきたのはお母さんが使う回復魔術や炎魔術などでどれも人間や魔物相手に使うようなものだ。

しかし、本にかけられるそれもこれは幻覚か錯覚か。どちらにしても「世界教本」に書かれている内容の魔術で無いことは確かだ。そこに新たな疑問は出てくるがそれは考えても分からないと思い、俺は考えないようにした。


ーーーーーーーーーーーーーーー


1年が経ち、俺は6歳になった。

「世界教本」を読んだせいで日本語が混ざってしまい。覚えるのが大変になったが何とかこの世界の言語を覚えることが出来た。

だが、ある程度は4歳で覚えていたが。難しい発音があったため、それを覚えるのに苦労した。

もちろんの如く魔術は使えないけど。

そこで諦めてお父さんに聞いてみた。


「お父さん。僕さ最近魔術の練習してるんだけど、魔術が使えないんだよね。どうして?」

「何言ってるんだ。鬼人は魔術を使うことは出来ないぞ?角に魔力は宿っているがその魔力を扱えたものは今まで居ないんだぞ」

「え?」


予想外だった。まさか魔術のある世界でよりによって魔術が使えない種族に生まれてしまうなんて。

しかし、俺のお母さんはエルフのはず。俺にもエルフの血が通っているなら使えるはずだ。


「でも、お母さん魔術使ってるじゃん。京華だって最近、お母さんに習ってるし。」

「京は俺の血を濃く受け継いだからな。多分そのせいなのかもしれないな。逆に京華はお母さんの血を濃く受け継いだから使えるんだろう。まぁこれは憶測だ。京も練習したら使えるかもしれないぜ?」


なんてことだ。魔術があるなら剣の稽古なんて真面目にやらないでいいとか思っていたのに、魔術が使えないなら本気でやるしかないじゃないか。そうしないとまた魔物に襲われて、死んでしまう。


ーーーーーーーーーーーーーーー


今年でこの世界に来て10年になる。やっと五歳の頃に俺が魔物の襲われた理由がわかる。早速聞いてみるか。


「お父さん。十歳になったし、なんで魔物が出たのか教えてよ。」

「魔物が出たのか?...あぁ!五年前のやつか!そう言えば十歳になったら教えるって言ったな。」


お父さんは少し悩んだ後「わかった」と言い、話し始めた。


最初から驚くことを言われた。お父さんとお母さんは実は現Sランク冒険者であると。

この世界の冒険者は、ランクがFランク〜Sランクがあり、Aランクまでは普通の人でも行けるが、Sランクは勇者、もしくは元勇者でないと行けないのだと言う。

つまり、俺の両親はどちらも元勇者であるのだ。

勇者と言っても俺の両親は4代目勇者なのだとか。

この家が魔界と人間界の境界近くにあるのも、魔物が町に降りないようにするために、Sランク冒険者のお父さんとお母さんが守っているという状態だ。

今いるSランク冒険者は全てが元勇者で現在の人数は12人らしい。意外と少ない。

そのSランク冒険者達はお父さんと同じように、魔界と人間界の境界近くに拠点をおき守っているのだと。

たが、お父さんはとても長生きだな。鬼人の寿命は七十年のはずなのにお父さんは二百年以上生きていて、おかしいと思っていた。だが、勇者だからなのでは?と一分前に思ったが、それはないことたった今わかった。

不老不死の魔術でも受けたのだろうか。よく分からん。ちなみにお父さんはその事については一切触れなかった。

話を戻してお父さんが言うには、魔王の復活が近いため、魔物が町に降りようとしているのだとか。

魔王は昔に勇者が倒した。つまり、お父さん達が倒したはずなのだが、約100年程で復活なのか。

魔王が復活ということはそろそろも勇者も出てくるのでは?とお父さんは予想している。勇者の息子の俺は勇者になることは出来るのかね。


「まぁこれが最近魔物が増えている理由だ。」


またこの世界のことを少し知れた気がする。

しかし、勇者か。俺もなっていたみたいな。絶対チヤホヤされるやん。


「京。お前今勇者になったら、チヤホヤされるだろうって考えてないか?」

「いや、そんなことないよ。お父さん。」

「ほんとか?まぁ期待するだけ無駄だぜ。面倒事押し付けられるだけだからな。」


心を読まれたようで焦ってしまった。

しかし、勇者も大変なんだな。一体何があったのやら。

多分1話1話の文字数少ないですよね?ちょっとずつ増やします

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