第五話 世界教本
昨日(一昨日)更新できなくてすいません。最近忙しいもので
朝になった。
早速「世界教本」とやらを読もうと思う。
一ページ目
神について。
この世界には亜人種や魔物以外にも神、天使、悪魔がいるらしい。
神は世界を作り、人や動物、この世界におけるあらゆるものを作った。
だが、神は人を作った時、感情や意思というものを入れなかった為、人は動く人形のようになってしまった。それを見かねて天使が人に感情と意思を取り入れた。
しかし、それをよく思わなかった悪魔は魔物を作り、人にの数をどんどん減らして行くこととなった。
二ページ目
種族について。
この世界の種族は様々いるが大きく、人族、亜人族、獣人族に分かれている。
人族は、人と魔人しかおらず、人はこの世界で一番人口が多いが魔人はこの世界で一番数が少ないと対象的であったりする。
亜人族は、鬼人、エルフ、ドワーフ、ヴァンパイアなど約50種はいるだとか。そして、その種族一人一人に特徴があるのはもちろん。魔力のコントロール出来る量や魔術の使い方にも特徴がある。
獣人族は、魚人族、鳥人族、虫人族、獣人族と別れており、言葉通りの意味で半人半獣のことを指す。獣人族が今一番多いため獣人族と一括りにされているが、もちろん反発はあるらしい。
三ページ目
魔力・魔術について。
魔術については前の本に書かれていたことがほとんどで似たようなことしか書かれていない。強いて言えば闇魔法と光魔法というものがあるというだけ。
ただ、魔力についてはあの本にも書かれていないことがあった。
魔力量は使えば使うほど増え、睡眠や食事などで回復することも可能なのだとか。あとはポーションでも回復できるらしいがその人の魔力量が多いと意味を成さないこともあるらしい。
魔力量が多い種族でいくとエルフがそうなることが多いとのこと。
四ページ目
武器について。
この世界には色々な武器があるらしいが主流なのはやはり、剣や弓、槍。
ただ職業によって、使うのが決まっている武器がある。例えば、結界師は盾が必要なのだと。結界師は後衛でバフ結界や後衛の職業の魔術師などを守る結界を張る他に、全線が重症を負った時に一時的に前に出て、盾や結界で攻撃を防ぐという仕事を任されることがあるらしい。
ちなみに勇者は聖器と呼ばれる武器を使うが、絶対に武器が被ることはなく、勇者になった日から職業が決まり、武器も決まるのだ。
「お〜い。京!稽古するぞ!」
とそんなこんなで本を読んでいると稽古の時間となってしまった。まだ本を読んでいたかったな。他にどんなことが書いてあるのやら。
2時間程で稽古が終わり、ご飯もそろそろ出来上がるというのでそれまで本を読もうと思い、部屋に向かった。
すると、京華が俺の部屋にいて、なんと「世界教本」を読んでいた。
「京華...お前...文字読めるのか?」
「少しだけ」
「少しだけ・・・そうか」
なんととても驚きである。俺は、転生してきたため。あまり、違和感なく文字を読めていたが、京華はそうでは無い。なのに、もう文字が読めるというのは凄いことだ。
文字を読めると言ってもどこまで読めるか分からないので、少し実験をした
「京華。これ読めるか?」
「ひと。」
「じゃあこれは?」
「わかんない。」
というふうに五回ぐらい質問してみたところわかったことがある。日常の会話で使ったり、両親が読み聞かせてくれる本に書いてある文字などは読めるやつが多いが、そうでないは読めなかった。それにしても頭良いな。羨ましいぜチクショー。
「なぁ。京。この国の都にある図書館行ってみないか?」
翌日になり、稽古終わりの休憩中にお父さんがそんなことを言い出した。俺の返事はもちろん。
「行きたい!!!」
俺はすぐに支度し、都に向かった。思っていた数倍はでかかった。なんでもここは世界でもトップを争う程の町なんだとか。
「京。俺は買い出しがあるから図書館で本とか読んでおけな。」
そう言ってお父さんは行ってしまった。その時俺は町に来た興奮で大事なことに気付いていなかった。
家に帰る途中で俺は気付いたことがある。世界教本の文字と図書館や町にある看板の文字が何か違う。
俺は家に着くなり、本を開いた。
「やっぱりだ!」
この本は日本語で書かれている。つまり、この世界に俺以外の転生者はいる。
次は、日曜日に投稿出来るように努力します。