第三話 朝治陽菜
遅くなり申し訳ございません!忘れていました。てへぺろ。では第三話どうぞ!
「京ー学校行こう!」
「陽菜だな。 行ってくるよ。 姉ちゃん。」
「うん。 行ってらっしゃい。」
私は朝治陽菜。高校一年生。京とは幼馴染で京のお姉ちゃんとも昔から仲がいい。京の両親は事故にあって亡くなってしまい、その後も、私の親が色々面倒を見ている。
「おはよぉ。学校だりぃ〜。」
「おう!おはよう京。相変わらず眠そうだなお前は。」
京には二人の親友がいて、今、京と話している軽井沢剣人がその内の一人である。
「なぁ京。このアニメ知ってるか?6年前のアニメなんだがよ!これがおもろくて昨日一気見してしまってよ。」
「そろそろテストだぞ?大丈夫なのか?どれどれ。 ネイツ&マジック…知らんなぁ。」
「お前も見ろよ!おもろいぞぉ〜。」
「まぁテスト終わったらな!」
今、京とアニメの話をしているのが京の二人目の親友で氏原太守という名前だ。
キーンコーンカーンコーン
「は〜いみんな座って〜。 ホームルーム始めるよ〜。」
放課後になり私は部活に向かう。この学校は部活に入らないと行けないのだが、京と京のお姉ちゃんは家庭の事情という形で部活に入っておらず、帰りは別々で帰っている。
翌日になり、京の家に行く。
「京。 来たよ〜!」
「行ってきます。 姉ちゃん。」
「えぇ。 行ってらっしゃい。 京」
「今日の朝ね妹が花瓶割っちゃってさ〜大変だったんだよ
ね。まぁ外出る時間までに片付け間に合ったから良かった
んだけどね!でも、お母さんとても怒っちゃってさ」
「何やってるんだか。 ははは」
そんな話をしていると何だか後ろが騒がしい。後ろを向こうとした瞬間、京が私を押し、私は倒れる。
「陽菜!危ない!!!」
京が私を押す時、そんなことを言った。何が起きたかわからず起き上がろとすると京が血を流して倒れていた。
「京!!京!!!ねぇ京!!!そうだ救急車!!」
私は携帯を取り出し、救急を呼ぼうとするも、焦りすぎて、上手くボタンを押すことが出来ない。
「ひ...な......無理だ...。間に...合わない。」
「京は黙って!!!!!もしもし、友達が刺されてしまって…」
「あり......がと...。ひな...。でも...ダメ...みたいだ...。」
「やだよ!!京!!!京!!!」
「ひ...な......。 姉ちゃんや......けん...と......に...よろ......しく...な......。」
バタッ。
病院に行き、数分後に京のお姉ちゃんが来て、医者から京が息を引き取ったと直々に言われた。その後はあまり覚えいない。
二日後に京の葬式が行われた。もちろん、剣人や太守も来ていた。
その後は、私は何もする気が起きなかった。
剣人は学校には行ったらしいが別人のようだったらしい。
太守は何も喋らなくなり、話しかけても何も答えなかった。
京の葬式の一週間後に次は京のお姉ちゃんがバスの事故で亡くなった。私はその後から話すことが減った。前とは比べ物にならないほどに。
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二年生に進級しても、友達と話すことがなかった。なんかの縁だろうか。剣人と太守とまた同じクラスになった。
二年生になって7ヶ月。修学旅行の時期になった。
「京がいたらな・・・」
小さな声でそんなことを呟く。
出発の日。私達は飛行機に乗った。とても順調に飛んでいた。
しかし、私が窓の外を見ると何やらエンジンの方が燃えていた。
次の瞬間、機体がとても揺れた。機長が何か言っているが、飛行機の落ちる音がうるさくて聞こえない。
「このまま死ぬのもいいかものかもね。」
そんな言葉が口から出ていた。私も驚いた。自分がこんなことを思っていたとは思わなかった。
ついに、飛行機は墜落した。その爆発で多くの人が犠牲になった。
もちろん。私も。
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私はゆっくりと目が覚めた。何があったのかわからない。とりあえず誰かを呼ぼうと声を出すとする。
「え〜ん。え〜ん。」
あれ?声がおかしい。まるで赤ちゃんのような。
「生まれたわ。この子は将来は勇者かしら!」
「気が早いぞ。まだ生まれたばかりなんだからどんな魔術適
正があるか分からないじゃないか」
魔術。てことは、ここは異世界で。
もしかして私!転生した!!!!!
次の話からは京の異世界生活からです。楽しみにしててくださいね。