その2
※ 本作品は他作品からの続きなど内容連動しています。他作品は後書きを参照してください。
オレは、あいつの部屋の前に立っていた。
この部屋にオレが行かなくなって、どのくらい経つだろう。最近は、部屋に行くどころか会う事もままならなかった。なぜ、こんなにも離れ離れになってしまったのだろう・・・
兄さん・・・
小さい頃は、いつも一緒だった。
とてもやさしくしてくれていた。年の離れた兄さんだったけど、いつもそばにいてくれて、頼りがいのあった兄さん・・・
でも、両親を亡くしてから、兄さんは変わった。両親は増える借金に首が回らなくなり、自殺したんだった・・・そのころから、兄さんとオレは親戚からも追い立てられ、ヤクザまがいの取り立て屋から脅えるように暮らした。
やさしかった兄さんは、急に冷たくなり、毎日、パソコンに向かって何かに没頭していた。オレが話しかけると殴られた。
でも・・・いつのまにか、気付くと家は裕福になっていた。兄さん・・・いや、あいつは皆から社長と呼ばれるようになり、今までオレたちを虫でも見るような目で見てた親戚達は、こぞってあいつに媚を売った。ヤクザまがいの男たちも、今ではあいつの傭兵という名の駒になっている。
でも、そんなオレも、あいつの庇護の元で暮らしていた・・・それが、たまらなく悔しかった・・・
ドアをノックする。
鍵は開いている。
扉を開けると、あいつがそこにいた。
「来ると思っていた」
あいつは、そう言った。
つづく・・・
『とあるチャットのログ(桃太郎編)』
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