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神のいない世界  作者: ウニ
全ての始まり
5/64

接触

少し遅めの投稿です。

分も短めですみません。


 




 次の日、いつも通りの時間に家を出て学校へ向かうと、教室内が何やら騒がしかった。

 悠が教室内に入ると既にクラスメイトの大部分は登校してきている。

(今日は何かあったか?)

 時間を確認しても、いつも通りの時間に着いている。

 首をかしげながら自分の席につくと、机の上に手紙が乗っていた。

(なんだ…)

 警戒しながら手紙を掴むが、外側にはなにかされているような形跡はなく送り主の名前も書かれていない。

 悠はとりあえずカバンの中から荷物を出し片付けると、ようやく手紙の封を開けた。

 …開けたのだが、正直何が書かれているかわからなかった。字が汚く読める部分が少ないため、そこから得られた情報は差出人の名前のみ。

(何が書いてあるか分からなければ、これを調べることにあまり意味が無いな。というか、誰だこいつは)

 この手紙の差出人は荒崎 堅と言うらしい。こんなものを送られる覚えはないが、可能性の一つとして考えられるものがあった。

(この地区に来た調律師、か?)

 だとするなら、相手は余程の馬鹿だろう。わざわざ個人情報を相手に送り付けるなど、見つけ出して殺してくれと言っているようなものだ。

 しかも送り付ける相手がその地区のナワバリを管理している調律師ならば尚更だろう。

 悠はとりあえず手紙をカバンへしまうと、意識を教室内に戻した。

 教室内は相変わらず騒がしく落ち着きがない。

 そこに教師が入ってくるとようやく、理由がわかった。

「2週間後の課外授業の班決めを行うから、5限までに1グループ3人以上で作っておけ」

 それだけ言うと、教師はさっさと教室内から出ていった。

(俺には関係ないな、行かないし)

 悠はクラスメイトの動向に興味をなくすと、机の上に次の授業で必要なものを出し始めた。



 *



 昼休みになり、読み終わった本を図書館に返しに行った帰り、悠はクラスの学級委員、藍原に呼び止められた。

「なに?」

「課外授業のグループについてなんだけど、」

「俺は欠席するって昨日言っただろ」

 悠は藍原の言葉を遮るとさっさとその場から離れようとしたが、藍原に引き止められた。

「待って!グループの人数があと一人足りなくて…」

「それが俺になんの関係がある?」

 藍原は渋るように口を開いた。

「実は、一週間後に転校生が来るんだけど、その転校生に課外授業に参加してもらうことになったから面倒を見て欲しいって言われたんだけど…」

「今グループに委員長一人なのか?他の奴らは?」

「その、色々あって…」

 藍原は落ち込んだように俯いた。

(他の奴らには逃げられたのか)

 悠は少し思案すると諦めたように口を開いた。

「…わかった、参加する」

「本当に!?ありがとう!」

 藍原は嬉しそうに笑うと、直ぐに担任に伝えてくると言って走り去った。

(やかましいやつだな)

 悠は教室に戻りながら、今後について考える。

(課外授業までに、この地区に来た調律師を何とかするしかないか)

 ひとつの地区をナワバリとして持っている調律師が、その地区を開けることは滅多にない。

  なぜなら、その隙に別の調律師にナワバリを奪われる危険があるからだ。

 だからこそ悠は地区からなるべく離れることのないように動いていた。

(まあ、委員長には普段から世話になってるし何とかするか)

 悠はそう決めると、今朝机の上にあった手紙について思い出した。

(あれはなんなんだろうな…。送り主が調律師ならば適当に機械魔獣を狩っていれば現れるか?まあ、手紙の送り主が調律師だとしても相当頭が悪そうだしなんとかなるだろ)

 よく分からない相手のことを考えることを辞めると、悠は今日の放課後の動きについて考えはじめた。

 







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