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勇者の守護者〜誰かのために出来る事〜  作者: Dr.醤油煎餅
第一章 成り上がりの守護者
8/151

5話:知恵者爺との出会い

 ジンが親分として君臨して、孤児たちの面倒を見始めてから、二年くらいたったある日。ふと、ジンは今ティム達がどれくらいに成長しているのか見てみた。


◇  ◇  ◇


ティム 種族:人間 性別:♂ 年齢:9歳


レベル:27

HP :320

MP :320

STR:320

DEF:320

RES:320

AGI:320

INT:320


称号:路地裏戦闘員


コモンスキル

戦闘スキル

剣術  (Lv4)

短剣術 (Lv4)


魔法スキル

魔力操作(Lv2)


生活スキル

話術  (Lv4)

読み書き(Lv2)

計算  (Lv3)


固有スキル

なし


◇  ◇  ◇


ゼノ 種族:人間 性別:男 年齢:9歳


レベル:26

HP :310

MP :310

STR:310

DEF:310

RES:310

AGI:310

INT:310


称号:路地裏戦闘員


コモンスキル

戦闘スキル

剣術(Lv4)

体術(Lv4)


魔法スキル

魔力操作(Lv2)


生活スキル

読み書き(Lv2)

計算  (Lv2)

料理  (Lv1)


創作スキル

なし


固有スキル

なし


◇  ◇  ◇


カム 種族:人間 性別:男 年齢:9歳


レベル:27

HP :320

MP :320

STR:320

DEF:320

RES:320

AGI:320

INT:320


称号:路地裏戦闘員


コモンスキル

戦闘スキル

剣術  (Lv4)

体術  (Lv4)


魔法スキル

魔力操作(Lv4)

水魔法 (Lv1)


生活スキル

読み書き(Lv4)

計算  (Lv3)


創作スキル

なし


固有スキル

なし


◇  ◇  ◇


(最初に出会った時よりは、だいぶ強くなったな。レベルもかなり上がった)


 現在、ジンは〈リトル・ギャング〉と呼ばれる集団で活動していた。自分で名乗ったわけじゃないが、それなりにこの名前を気に入っている。

 主な活動内容は、店番の代わり、力仕事、色々な雑務など、犯罪ではないがそれなりに危険な仕事もしている。だが、取引先にとの交渉もしっかり深く煮詰めることで、安定的に収入も得ることが出来ている。

 それは、ひとえにスラム街の孤児たちが言うことを聞いてくれて、まじめに努力してくれたおかげだろうと考える。頑張りや努力がなければ、ここまで大きなこともなせなかった。

 そう考えて、明日は休日にすることにした。リトル・ギャングの構成員数は大体50人くらいで、そいつらに均等に王都を歩き回れるくらいには資金もあった。そう思うと、メンバーに声をかけた。


「お前ら、明日は休みにしてやるから。自由にしていてていいぞ!」


 そう言って、声を掛けれたが未だに概要を把握できずに困惑するメンバー。


「自由にってことは何してもいいんですか?」

「人様に迷惑をかけないで、明日に渡すお金の範囲内なら自由にしててもいいぞ」


 メンバーは、お金をもらえることに頬を緩ませる。


「明後日は普通に仕事があるから、きちんと帰ってくるように」


 最後にそうやって忠告して、ジンは皆を仕事に向かわせた。


*  *  *


 この日は、休日にしていてジンはそのまま町を出歩いていた。

 服装は、記憶が目覚めたばかりの頃と違い、それなりに小綺麗な服装であったため、色んな店に行っても、追い出されるようなことではなかった。

 ジンは街中を歩き回りながら露店で軽食を買い、公園のような場所のベンチに座り、自分のステータスをぼんやりと、眺めていた。


◇  ◇  ◇


ジン (前世:東郷(とうごう) (りょう))種族:人間 性別:男 年齢:7歳

レベル:57

HP :5750

MP :5750

STR:5750

DEF:5750

RES:5750

AGI:5750

INT:5750


称号:風の勇者の守護者【最上位(ハイエンド)】 異世界転生者 路地裏親分 リトル・ギャングのボス スラムの便利屋


コモンスキル

戦闘スキル

剣闘   (Lv10)

槍術   (Lv10)

体闘   (Lv10)

射撃   (Lv10)

狙撃   (Lv10)

威圧   (Lv6)

軍団指揮 (Lv10)

作戦立案 (Lv10)

罠感知  (Lv10)

気配感知 (Lv10)

毒物耐性 (Lv10)

衝撃耐性 (Lv10)

斬撃耐性 (Lv10)

魔法耐性 (Lv5)


魔法スキル

風魔法  (Lv5)

地魔法  (Lv3)

水魔法  (Lv3)

火魔法  (Lv3)

氷魔法  (Lv3)

雷魔法  (Lv2)

無属性魔法(Lv2)

魔力操作 (Lv5)

魔力視認 (Lv3)


生活スキル

農作業  (Lv7)

料理   (Lv8)

掃除   (Lv9)

計算   (Lv10)

読み書き (Lv5)

裁縫   (Lv4)

話術   (Lv4)

礼儀作法 (Lv5)

薬草知識 (Lv4)

鑑定   (Lv6)

応急処置 (Lv10)

念動力  (Lv10)


創作スキル

木工  (Lv10)


固有スキル

異世界人補正    

【船坂 弘】    

最強への道(Lv2)

永久の戦場(Lv3)

【東郷 亮】    

メニュー(Lv4)

守護心(Lv1)


ギフト    

神の隠蔽

風神の祝福

精霊契約 (契約精霊)****、****、****


◇  ◇  ◇


(能力はこの年にしては高い方じゃないかな。メニューの能力で隠す事もできるけど、【神の隠蔽】で隠す事もできる。精霊は出てこない)


 自分のステータスを見直し続けながら、精霊が出てきてくれないことに若干不満を覚える。


(この世界に、精霊の専門家がいるのか分かんねぇんだよな。情報をかき集めてきても、それらしい情報は手に入らないし、願いをかなえたって言えないんじゃないのか?)


 内心にネイロへの不満をため込みながら、現状をぼやく。


(メニューはかなり地味だが、使える能力だな。レベルが上がって収納量が増えたし、レベルアップのログを見れるし、マップの検索やマーキングなんかができるようになったしな)


 自分の前世のスキルの有用性を再確認して、口を綻ばせる。


(それにしたって、この“最強への道”と”異世界人補正“二つはダメだろ。レベルが馬鹿みたいに上がっていくなぁ)


 自分の能力の成長力に疑問を持ち始める、だからと言って捨てることはできない。これがあるから、それなりに強くなっていったのだから、今更捨てるなど論外である。


(まあ、はたから見たらかなりの化け物なんだから、貴族なんかには絶対に見せちゃいけないな)


 自嘲気味に笑いながら、ごみをゴミ箱に投げ捨てて、そのままスラム街に入っていく。

 入っていったのは、スラム街の住民もあまり立ち寄らない場所で。周囲は陰鬱としていてどこか暗い雰囲気に包まれていた。ジンは暫く一人で散歩しながら、あたりを見回っていると――、ヨレヨレの爺さんが座り込んでいた。衣装は元はそれなりに華美だったのだろうが、くすんで汚れている。


「なんだ、小僧?」

「爺さん、アンタは、貴族か?」

「元だがな。そんな事を聞きに来たのか?」

「いや、アンタの知識が欲しい」

「何故だ?」


 爺さんは聞いてきた。覇気のない顔に不快感が滲んでいる。


「そっちの方が、楽しいだろ」

「楽しい?」

「………俺はこれからデカい商売を始めようと思っているが、けども、色々足りないのが現状だ」

「で?」


 爺さんは話の続きを促す。


「魔法、商売の手続き、ルール、情報について。話を聞かせてもらいたい」

「俺に何の利がある?」

「アンタを貶めた奴に一泡吹かせられるかもよ」

「はっ、ははっ! お前を利用して、奴等に一泡吹かせろと?」

「やれないか?」

「やるよ。老いぼれの命、お前が持ってみろ」


 爺さんは口角を釣り上げて、笑いジンの手を掴む。こうして爺さんが仲間になった。

2019年2月18日:タイトル変更しました。

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