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勇者の守護者〜誰かのために出来る事〜  作者: Dr.醤油煎餅
第四章 召喚勇者と見守る守護者
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56話:風の勇者は自立する(続き)

「これが私のステータス………」

「ゲームみたいですね」

「取りあえず、現状は理解してもらえましたか?」


 アスタルテは現状を理解できているのか尋ねる。


「まぁ、うん、というか、貴方は何者?」

「私も一応、貴方の守護者です」

「メイド服なのに?」

「メイド服はあの人の趣味です」

「………そんな趣味が出来たのね」


 呆れるように菜花は溜息をもらす。それはさておき、今後の計画を立てる。


「先ず、具体的な目標はどうします?」

「……帰る、事」

「ハイハイ、その他には?」

「んー、この世界の事について知る、美味しい物を食べる、生活水準の向上」

「………」


 アスタルテは菜花の目標をメモ帳に書いていく。


「今後の予定はどうされます?」

「え? えーっと、この世界についての勉強?」

「他には?」

「た、鍛錬?」

「他は?」

「と、特にないです」

「そうですか」


 アスタルテはメモを書き終えると懐に仕舞い、今後の予定を提案する。


「では、今後は鍛錬と勉強に時間を当てて、ほどほどに育ったら外に出て魔物と戦って見ましょう」

「は、はぁ」

「一応、言っておきますとコレでも優しい方ですよ。あの人だと迷宮に連れていかれる可能性が高いですからね」

「迷宮?」

「まぁ、危ない所だと思っておいてください」

「そうですか」

「今日はもう色々あったのですし、休んでください、って、部屋とかありますか?」


 アスタルテがサテラにサディアから何処かの部屋を使用していいか聞いてみる。


「ここで良いんじゃない?」

「良いんですか?」

「まぁ、この棟は全室私の管轄だしね自由にしてくれて構わないよ」

「それでは何室かお借りしますね」

「はいよー」


 その日、アスタルテ、菜花、琴葉を寝室に送り、その日は話し合いを閉じた。


*  *  *


 場所は変わって、トウキョウ。ジンは自分の執務室へ戻ってきた。


「さて、暫く君は学生として生活してもらうよ」

「学生ですか」

「各場所で勇者がでて来てんだ、一ヵ所に集めて教育しようと思ってな。その為だけじゃないが俺達が作った学園機関に回収できた奴等を全員ぶち込むのさ」

「ぶち込むって」

「暫くの生活は保障してやるんだ、文句はねぇよな」

「まぁ、無いッス」


 ジンは外にいたメイドに適当な賃貸を借りさせ、俊哉をソコににぶち込むと残した仕事を片付けに向かう。


*  *  *


 ジンの目指す森の中、何処からか現れた少女は死にかけている。彼女の名は桜川(さくらがわ)優夢(ゆめ)彼女は何処か深い森の中、腹には穴が開き、両足と左手は千切れ片目が無くなった状態で地面に横たわり、死にかけていた。

 ただ、平和な日常の中で、大切な人の傍に向かおうとしていたのにいつの間にか重傷で森の中にいた。なんでこんな目に遭っているのか理解できなかった。しかし、彼女の命の灯は消えかけており、最後の光景として大きな鳥の姿を見た気がする。


(ああ、綺麗………)


 綺麗な光景を見れて心残りはあれども、安らかに生涯を終えようとした。

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