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勇者の守護者〜誰かのために出来る事〜  作者: Dr.醤油煎餅
第三章 勇者の準備
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50話:勇者召喚の瞬間

 なんやかんやで2年が経過した春頃。ジンも今年で16歳になりだいぶ背丈も顔立ちも成長した。黒髪黒目の引き締まったイケメンであり、亮の世界でも顔で食っていける位にはいい男だ。


「忘れてたけど、俺達って勇者の為に呼び出されたんだよな」

「そういえば、そうですね」

「あと、どれ位で来るんだろうなー」


 そんな話をしているジンとアスタルテ。仕事はしているが、身は入って無いようだ。激動な人生を送っているが、本来の目的の勇者たちはまだ送られてこない。勇者たちが送られてくることによる惨事を考えれば送られてこない方が良いのかもしれない、あっちの世界にしてみれば、だが。


「そういえば、獣王陛下からお手紙が届いてましたよ」

「何だろう、依頼かな?」


 ジンがアスタルテから受け取った手紙を開けてみて読み込んでみる。

 内容は聖王国側にある森にすむ種族から聖王国が奴隷狩りを行っているとの報告を受けてそれを調査、対処して欲しいとの事だった。


「やっぱ、問題ばっか起こすか聖王国」

「仕方ないでしょう」

「そういえば王国にも問題があったようだよな? なんか関係があると思う?」

「そうですね、特に報告はありませんでしたけど。何か、気になる事でも?」

「ここ数年、聖王国は奴隷狩りを行わなかったのに今更再開させる理由があるのかって事」

「行ってる奴が無能だったのでは?」

「否定できないのが恐ろしいね」


 ジンは準備を整えると、指定されていた森林へ飛んで向かう。途中、聖王国を突っ切るが全て無視だ。


*  *  *


 森に到着したら、早速聖王国の貴族がいないかマップで検索。


「ああー、いちゃってるねー、っん?」


 ジンの中での聖王国の貴族の好感度が下がっていく。探していると、変な反応が映る。ここら辺には来たことは無いので初見のモノがあってもおかしくはない。まぁ、ジンが生きてきた中で行ったことのない場所なんてゴマンとある。貴族の方は一時的にヌルに任せてジンは興味を持ったその場所へ向かう。

 森の中を数十秒飛んで行く事で、目的の場所に辿り着く。


「遺跡かな? レスはどう思う?」

「強い魔力を感じます。それにこれ自体に隠蔽の結界を貼っているので普通なら見つける事すら困難でしょうね」

「そうだね。お宝探しといこうか」

「仕事は良いのですか?」

「獣王国内のある不審物の調査だよ、聖王国との関係があるかもしれないからちゃんと調べないと」

「………そうですか」


 レスは溜息を吐くように肩を落としてジンと共に石でできた玉座の様な遺跡を調べてみる。一回、だけ入った獣王国の玉座の間のような雰囲気がある。


「玉座の下に何かあるかな?」

「どうでしょうね。それと遺跡は壊さない様にするんですよ」

「分かってるよ。おっ、なんかあっ!」


 突如、ジンが見つけたモノから爆発するような光が発され、レスは弾き飛ばされ隠蔽の結界の外に飛ばされる。光はオレンジ色に輝き、天を貫くほどの巨大な柱として顕現する。レスは慌てて近づこうとするが、近づけない。レスは光が収まるまでそれを呆然と見続けていた。


*  *  *


 ジンは光に包まれると意識が飛んで浮遊感を感じた後に何処か硬い大理石でできた床の上に顔から着地する。


「ふがぁ!」


 どこかに着地すると同時に、悪い予感がして適当に取った仮面をかぶる。

 顔を上げて周囲を見渡すとそこには財宝に囲まれた厳重に作られていると思われる部屋があった。

 部屋の中には黒髪の日本人風の男女が三人と、何処かで見た事のある顔をした少女とメイドの姿がそこにはあった。


「「「だれ?」」」


 三陣営それぞれが疑問を呈して相手を尋ねた。


*  *  *


 その日、ミゼール地方各地で赤、青、黄、緑、藍、橙の六色の巨大な光の柱が立ち上がり、以後の歴史で語り継がれる存在を、この世界に召喚してきた。

少し、更新期間を空けます。今掲載している小説を変更していくので少し時間が掛かるかもしれません。

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