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勇者の守護者〜誰かのために出来る事〜  作者: Dr.醤油煎餅
第三章 勇者の準備
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48話:ニホン商会、裏方班

 ニホン商会は急激に成長と発展を遂げたので当然のことながら色んな所から狙われている。

 商品の知識を狙ってくる他の商会、貴族、国の人間の暗部との暗闘もニホン商会では気を付けないといけない事だ。兵士が巡回していたりするがそれだけでは手を回せない所の方が多いので、裏方役の人間がそこら辺は頑張っている。


*  *  *


 ある日の夜、ジンも眠っている頃。闇夜に紛れて研究区に近づく集団がいた。因みに各区画は大きな城壁で仕切られていて侵入には各区画同士をつなぐ専用の門か城壁を飛び越えることが必要になる。ジンの様な常識を超えて強い怪物どもは軽く飛び越えていくが、一級冒険者以下の身体能力ではそれも難しく道具を使う必要があったりする。

 この集団もそれに習って鉤を使って壁に引っ掛けて、その先に付けたロープを使って登っていく。警戒が少ない城壁を上るのには有効な手だ。しかし、鉤の金具を弾丸が破壊する。


「………!」


 無音の驚愕が城壁の前に響く。金具を破壊したと思われるのは城壁近くの建物の上に立つ中肉中背の男だ。男の体格にはこれといった特徴はなく、両腕でニホン商会で作られたリボルバーを持っている。

 集団は騒ぐことなく目撃者となった男を始末しに動く。しかし、肘や膝を撃ち抜かれて数人がダウンしてしまう。それだけ済ませると銃を持った男は建物の上から飛び降りて路地裏に潜り込む。侵入者の集団はそれを追い掛ける。そんな集団を待っていたのは追加の男達だ。


「………っ!」


 リボルバーに無理矢理付けた消音器の効果か排出される音は最小に抑えられた銃撃だ。暗所で、しかも現代兵器に慣れていない侵入者にはよく効いた。

 侵入者は建物の影に隠れて裏を取ろうとする。しかし、そこにも迎撃用の人員がいて侵入者たちは捕らえられてしまう。

 すると迎撃側の一人が折り畳み式の端末を手に取って、何処かに通信を行う。


「こちら一番隊。侵入者を確保、迎撃しました」

『了解。回収班を回します』


 侵入者たちを拘束し、一番隊は見回りに戻った。

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