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勇者の守護者〜誰かのために出来る事〜  作者: Dr.醤油煎餅
第三章 勇者の準備
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46話:最深の研究

 ジンは遊んでいる様に見えて結構仕事をしている。

 書類系の仕事はジンのインベントリの中に仕込んだ転送魔法陣を使用して決済の書類や確認用の重要書類なんかを送ってもらい手続用の書類を整理し押印したりしてそれを送り返したりしている。その上でニホン商会の経営は成り立っている。

 そんなニホン商会はディープな事も研究したりしている。


「で、開発出来てるのか、これ?」

「その筈だよー」


 研究区のある建物の最深部。今ある研究室の中では最も複雑で最も深層に位置する場所だ。

 そこにはジンとメリアの姿があった。そして彼らが見る先には人型の物体。全てを体の全てを黒い膜で包まれて、様々な装置が取り付けられている。


「で、これは何でできているの?」

「色んな魔物の使えそうな筋肉からかな。強い魔物は魔力経路とか気にしないといけないからつなぎ合わせるのが面倒だったよ。コンパクトにするのもね」

「実用的なのは分かったけど、どう使うの?」

「魔力を籠めて投げる」

「そうか」


 ジンは試験用の一個を投げてみる。

 すると丸まった状態から徐々に大きくなり、直立状態の人型の化物が誕生した。


「生命への倫理観に基づけば許されることじゃないんだろうな」

「それはそうでしょ。けど、医学の発展なんて倫理観をある程度無視しないと進められないんだし、これも似たようなもんさ」

「そうかね。魔物の死体を利用しての兵器開発、名前はあるのかい?」

「そうだね………。怪人、とか?」

「まぁ、ピッタリかもね」


 怪人は数時間すると縮小して元の小さい球体に戻った。


*  *  *


 二人は別の場所に移動し、発電炉の様な装置の前に来た。一般的な原子炉のレプリカのような形でジンの胸当たりの大きさしかない。


「これが頼んでたやつ?」

「そだよー。苦労したんだよ、怨念を溜めるのって、見せて貰ったけど、あれ、エネルギーでも物質でもない不安定なモノだからね。扱うのも難しいし、保管するなんて本当に面倒くさい」

「悪い悪い」

「使い方だけど、上の投入口から固形に変換させて入れてやればこの中に変換されて溜まっていくよ。だけど、一つに溜められる量は決まっているからこのメーターが溜まったら別のに交換してね」

「じゃあ、一回入れてみるか」


 ジンは暴食の胃袋の中に入れてあった怨念の欠片を投入し、メーターが一気に半分にまで満たされる。


「これで保管できるんだよね」

「大丈夫な筈だよ」

「準備は整ったから、あとは素材集めを急がさないとな」


 ジンとメリアは研究室から出て行くとメリアは研究所に戻り、ジンは素材を集めに方々へ向かうのだった。

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