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勇者の守護者〜誰かのために出来る事〜  作者: Dr.醤油煎餅
第三章 勇者の準備
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36話:超級迷宮【暴食の沼】(その2)

 迷宮の攻略に置いて専門にしている冒険者達が一番ネックになると考えているのが、迷宮の内部構造の把握である。迷宮内では魔物が出現する。そんな魔物達に対処できず、撤退する事もある。そんな時、迷宮の内部構造を知っていれば効率的な撤退経路を確保しておくことも可能。そんなわけで、出てくる魔物は大したことなくても構造の難易度から上級の迷宮に入っている場合もある。

 しかし、今回ジン達の超級迷宮攻略チームはあまり関係がない。なぜなら先頭に立って進んでいるジンが様々なスキルの恩恵で人類最強クラスの能力を持っているのとゲームの様なマップ表示機能を持っているからである。しかも、敵の位置もわかるレーダー機能付きである。


「右から二十。ミナモ、対処」

「はい、よっ!」


 来る敵は泥の塊共で壁や床に擬態して見難いのだが、その擬態の位置は魔力の密度の差から見抜いて、全員が的確に攻撃を当てている。


「うーん、前に高難易度の迷宮には入った事はあるけど、ここまでサクサク進むことは無かったな」

「そうだろ、行き先が分かってる迷宮も珍しいからな」

「かんしゃしろよー。おっ、そこ罠」


 先導するジンは罠の居場所も教える。そのまま進んで、ぽっかり開いた穴から第二階層へ。


「そういえば、何階層で構成されてんだ?」

「全五階層。最終ステージ以外はこんな感じで通路は泥で覆われてるな」

「そんな感じかね」


 第二階層についてもやる事は変わらない。泥に擬態し、こちらを喰らおうとしてくる魔物を殲滅しながら、次への穴に向かって進んでいく。


「そういえば、宝箱は?」

「見てみる?」

「即死系の罠にしかなってなさそう」

「見てみないと分かんないけど、一回行ってみるか。行くぞ」

「「「「「了解」」」」」


*  *  *


 宝箱の反応がある小部屋に来ている。ジンはそこに土塊で出来た宝箱を発見した。


「案の定、こういう感じだったな」

「もたもたしてると、別の要因で死ぬぞ」

「鍵は付いてなさそうだし、これでいいだろ」


 ジンはオレンジの刀から生産した、鉄雲で宝箱を掴んで開ける。ジンが鉄雲を確認してみると、少しくのが欠けていた。


「うわっ、やっぱり食われてる」

「宝箱の中身は~ぁ~」


 ジンの心配を他所にカガリは宝箱の中身を確認する。物を取るときも宝箱を触らない様に慎重に取り出した。


「………何それ?」

「銅像?」

「身体が欠けたりする性能はないみたいだね」

「俺のインベントリを入れて置く。何があるかわからんしな」

「ほーい」


 手に持っていたトウガの銅像がジンのインベントリ内に入る。


*  *  *


 ジン達が下への穴に入ると、そこは大広間になっていた一見した感じ下への穴は見つからない。


「ジン、下への穴は?」

「その前に中ボス戦。出て来るぞ」


 ジンの言葉と同時に広場の中心にムカデが出てきた、体は泥でできてはいないが泥に食われることは無いようだ。出現と同時にミナモに向けて突っ込んで来た。そのままムカデに押し出され、壁に激突する寸前にジンが魔力の糸で壁にぶつかる前に引っ張られ、ミナモは救出される。


「ふぅ~、助かった」

「次が来るぞ」


 ムカデは行進を続けて壁を進んでいき、行進の余波でかなりの衝撃波が来る。そんな衝撃波の中を突き進んでトウガがぶん殴る。触ってはいない、空気を叩いて衝撃波での攻撃だ。それに続いてカガリも機銃と急降下爆撃で攻撃してみる。が、どっちの攻撃も効かない。


「多少は不快に思っているようですな」

「それ以上はないと」


 トウガが室内に入った時点で無数の杭を壁に突き刺しており、その上にジン達は着地して、待機している。そこで相手の戦力分析を行っていた。


「突進が攻撃手段かな?」

「外殻の硬度が想定以上。試しでも、もう少し効いてほしかったね」

「考えてみろ。ココは超級迷宮。試すのにももう少し気を付けないといけないな」


 想定以上の敵の能力の高さにミナモは辟易としている。


「オウカ、ノモル、最高火力でぶっ飛ばすぞ」

「「了解」」

「他は時間稼ぎ頼むぞ」

「「「りょうか~い」」」


 先ずはムカデが顔を出して突撃を開始する。狙いはカガリ。カガリはギリギリまで引き付けてから急上昇して避ける。無駄と分かったので反撃は行わない。ただ、機銃の弾丸をムカデの上に投げてみると消失はしなかったので触れてダメージを受けるというのはなさそうだった。

 それを確認したトウガが壁の中を進んでいくムカデの身体をぶん殴る。


「GYOAAAAAA!!!」


 衝撃で壁の中からムカデの咆哮が聞こえる。ムカデは体の全てを壁に納めると壁の中を行進している。その衝撃の音が壁の中から聞こえる。オウカは凝縮していた魔力をムカデの穴にぶち込んで氷属性の魔法を発動させる。ムカデは氷漬けにされる前に身体を引き千切って広場の中に出る。

 その瞬間、ジンは身体に強化魔法で身体能力を十倍に引き上げ、横っ面に【衝】をぶち込んで硬い外殻を内側から破壊し、広場にそのムカデの全容を出させる。

 最後はノモルが壊れた外殻の部分に雷属性の魔法を大出力でぶち込んでムカデを仕留めた。


「GA、GA、GGA………A」


 短い断末魔を残して大ムカデは息絶えてしまった。強敵であった。


「終わったな。死骸は回収しておくか」


 ジンはインベントリに大ムカデの死骸を回収して、ついてた泥は分離して外に出しておく。後始末が終わるといつの間にか現れていた下の穴に全員が通って次の階層へ向かう。

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