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勇者の守護者〜誰かのために出来る事〜  作者: Dr.醤油煎餅
第三章 勇者の準備
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35話:超級迷宮【暴食の沼】(その1)

 ジンが守護者達の就職を認めて早数ヶ月。

 ジンは彼等とも切磋琢磨しながら、実力を順調に伸ばしていた。レベル的には全員が三百を超えて二回目の進化を果たした。加えて、ある程度の装備も整えられてきている。全員が特級クラスの武器防具を装備している。

 そんな状況の中で、ジンはある決断をした。


「そうだ、超級迷宮に行こう」

「いや、京都じゃねぇんだよ」


 取りあえず、集めた守護者最高位の奴等にそんな事を伝えてみる。


「………なぜ、いきなりそんな話に?」

「こうして強い奴等が揃い、連携が取れるようになってきたから拠点周辺の不確定要素を消して置こうかと」

「というか、あったんですね。超級迷宮」


 ジン達ニホン商会の拠点、トウキョウの周辺には超級に数えられる迷宮がある。神話の中では超級迷宮は七つあり、最強の悪魔七体がそれぞれに封印されている迷宮だ。


「移動させるって事だけど、可能なの?」

「竜王が言うには迷宮の核を破壊すれば、迷宮が別の場所に再出現するらしい」

「そうやって迷宮を移動させると? というか、そんな迷宮があってよく無事でしたねここら辺」

「竜王が管理してるぞ。超級迷宮から現れる泥みたいなモンスターを討伐してんだ」

「なるほど」


 それはさておき、ジンは話を攻略の方に向ける。


「という訳で、超級迷宮。攻略してみないかい?」

「俺は言ってみたいかもな。竜王がしくじるとは思わないが世界の頂点を一回確認しておきたい」

「私も行ってみたい」「俺も」「私も」

「………しっかりと準備できればいいんじゃないでしょうか?」


 全員乗り気なようだった。唯一心配性なノモルも事前の準備を視野に入れての提案にだった。


「それじゃ、決まり。超級迷宮の特性はこれに纏めてあるから、確認して、各々準備を整えてね」

「「「「「了解」」」」」


 その日は解散、そこから数日各々で準備を整えて超級迷宮前に集まった。


*  *  *


「坊主。この迷宮を移動させるんだってな」

「ええ、不満ですか?」

「いや、そうでもない。儂は地脈を移動できるからな、ここから離れても特に問題はない」


 超級迷宮の管理に関しては巣から離れたとしても問題はないとの事だった。

 ジンが竜王と話している間にも、トウガ達は既に揃っていた。向かうメンバーはジン、トウガ、ノモル、カガリ、ミナモ、オウカの六人。因みに、仕事は終わらせて長期休暇としてここにいる。


「じゃ、出発しようか」

「「「「「おう!」」」」」


 ジン達が向かう迷宮は超級迷宮【暴食の沼】。泥沼の中にぽっかりと穴が開いている形の迷宮だが。その入り口の部分で罠がある。この泥沼、迷宮の一部で触れるとその部位は捕食される。溶けるとかそんなんじゃない、触れた部分を跡形もなく迷宮の一部にするのだ。入れ続けていたら捕食されてお終いである。


「まぁ、こうすればいいだけなんだけどね」


 そう言って、少し浮くように全員は空中で待機する。某青ダヌキの様に地に触れずに移動すれば喰われる心配はない。

 全員で迷宮の中に入っていく。そこから先は誰も見たことは無い。ジン達が初挑戦の試みである。


*  *  *


 入ってみてジン達に分かった事は超級迷宮は迷宮内に漂う魔力が他と比べても密度が濃いという事だ。


「頭がクラクラしてくるぜ」


 環境の変化に敏感な獣人族のトウガは不快気に顔を顰める。


「そうですね。敵の位置が魔力に邪魔されて感知しにくいです」

「不便ばかりでもないぞ。ココでは魔法の威力が上がるっぽい」


 今の環境について各々考えを述べる。カガリの言う通り少量の魔力で大規模な事象が起こせそうだった。しかし、これは魔法による自滅を誘発させる迷宮側の罠なのではないかとジンは考えた。他も似たような考えに至ったのか神妙な顔つきになる。


「警戒していくぞ」


 ジンは全体に声を掛けて、緊張感を高めて先を進んでいく。

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