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勇者の守護者〜誰かのために出来る事〜  作者: Dr.醤油煎餅
第二章 守護者達の旅行記
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閑話:爺さんの一般常識講座【国編】

「ほい、今日も授業をやっていくぞ」

『『『お願いしまーす』』』


 爺さんの号令と共に今日の授業が始まった。


「今日は国同士の関係について教えていくぞー」


 気の抜けた始まりの言葉。


「先ず、この地方はミゼール地方と呼ばれててな。五つの大国と無数の小国がある」


 爺さんは用意していた地図を貼りだす。

 ミゼール地方は大国と小国地帯が大体七分割されそれらの中心、直径約5㎞が中立地帯として存在している。大国と小国地帯それぞれの位置は上下に二分していて、上段に大国が三つに小国地帯が一つ、下段には大国が二つに小国地帯が一つ存在している。


「それぞれの大国とそれらの関係性について話していくぞ」


 最初はジンの生国、ガイネア王国。地形的には下段の西端に位置していて。この国は安定した気候による食料生産の安定性が目玉である。それ以上に特筆すべき事柄もない、大国の基本のような国ではある。強いて上げるなら貴族の権利が少し強い位である。

 二番目にライズたちが拠点にしていた国、ガロリド皇国。地形的に下段の中央寄りの東に位置している。この国は最も立身出世で身を立てやすい実力主義の国で身分や人種、スキルにギフトで差別されることが少ない。国民性は貴族も平民も穏やかで、人の面倒や教育をするのが好きであり、高名な学術機関が多く揃っている。

 三番目にキイたちの拠点にしていたガンジ獣王国。地形的には上段の中央にあった国である。一番多くの人種が入り乱れているのが特徴である。一応、国としての形を成してはいるが、色んな種族の共同体という感じで各種族の長が統治、統括している感じだ。それら種族を取りまとめるのが獣王国の国王、獣王である。この血族は昔から水の竜王と密接な関係にあり、先祖代々有効な関係を気付いている。また、バラバラな種族とはいえ、有事の際は各種族協力し合っている。

 四番目はトウガ達が逃げてきた国、セイムント聖王国である。地形的には上段の東から二番目の位置にある。この国は宗教の力がとても強い。考えや行動が常に宗教ありきで考えられていて、国政にもそう言った影響がでている。また、種族の差別が酷く人間第一主義の考えが深く根付いている。それだけでなく前々から貴族の腐敗が酷く、王族の権威も落ちてきている。そのため他国でも問題を起こす貴族が後を絶たず。暴走気味なのだとか。国王は割と真面目な人種らしい。

 五番目はジン達との関係は少ないインバシア帝国。地理的には上段の西端に位置している。現在の政治体制は平和的だが、数十年前までは獣王国や王国と積極的に戦争を起こしていたりしている。鉱山資源が豊富で武器の一大生産地であることも影響していると思われる。こちらは人種による差別もないが、鉱山に関わったり、戦闘系の職の人間が重宝される傾向がある。


「はい、これらがミゼール地方を代表する大国たちだ」

「色々あるけど、獣王国か皇国が一番住むには適してるかもね」

「獣王国に居れば俺達もあんな扱いされずに済んだかもね」

「老後は皇国に住みたいな」

「説明を続けるぞー」


 慣れた口調で爺さんは説明を続ける。


 王国、皇国、獣王国は昔は纏めて一つの王国、ガストリア大王国として存在していた。時の王が乱心して国は分解。名前にだけ大王国の名残を残して三つに分かれた。戒めとして元王都として存在していた所は中立地帯として各国から独立して国の調整役の役割を担っている。

 上段にある小国地帯は東端に位置していて、この国は聖王国と皇国の属国に分かれて存在し、対立している。

 下段にある小国地帯は皇国の属国だけである。各国に特徴的な産業があり、皇国からの支援を受けて発展している。


「じゃあ、次は国同士の関係について話していくぞ」


 大国同士の関係で見てみると、獣王国と聖王国が現在敵対関係にあり、獣王国、皇国、王国が同盟関係にある。国の規模としては、一位が帝国、二位が皇国、三位が獣王国で、王国、聖王国の順になっている。情勢によって変わるが、だいたいこんな感じだ。


「聖王国は貴族による奴隷狩りが酷いからな。お前たちもそれ関係で狙われて連れてこられた可能性があるかもな」

「ほーん」


 興味なさそうな反応のトウガ。自分が赤ん坊の頃に誘拐されたかもという話だったのだが、彼の興味は別なのだろう。


「どの国が一番強いと思う?」

「軍事力的な話か?」

「おう」


 トウガの質問に爺さんは少し考えて答えた。


「兵隊だけで見るなら、質の良い武器が多い帝国かな? ただ、戦況を一発でひっくり返せる傑物も多い。一目でどこが強いかは判断しにくいな」

「強い奴等の代表格とかないの?」

「それは次の授業で話をしてやる」


 そこで爺さんは話を閉めた。

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