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ゲーセンに潜む悪魔
街は再び閑散と静寂を漂わせていた。
「ここか…」
「はぁ、これで俺も留年か」
綺麗な外観のゲームセンターが前に二人の男が手を取り合いながら立っている。
「…ダ、ダーリン……いつまで……そ、その」
「い、いや!?まじで今のは吐きそうになった!てか、痛えよ!!骨折してんじゃねぇのかこれ」
握られていた手が解放されると剛田はすぐに距離を取った。
そして、いよいよ入店した。
「…規模はやや大きめだな」
「駅前のとこより少しな…」
クレーンゲームからアーケードゲーム、スロットとかかなりの数が揃っていた。
「お!イザヨイシャイニングじゃねえの!」
突如聞こえたその声には嫌な思い出しか無いのか二人とも硬直した。
「ゲイムシン・ショウヤ……」