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王からの贈り物
「良くやってくれた。流石は、大天使サラベル様のお連れしたお方々だ。私はトラントの王である。お礼と言っては何だが贈り物を」
気前よく、王は下の者にお礼品を運ばせた。
「この国の通貨だ。受け取ってくれ」
「おお、これ円で言うところのいくらぐらいなんだ?」
「そうですね、5億と言ったところでしょうか剛田様」
ご、5億!?転移させられて既に億万長者!?
「あの、トラント王」
「何だ?確か、坂田殿だったな」
「お願いがあるのですが」
「おお、何でも言うてみるがよい」
「このお金の5分の4で、シン王国の民を優遇して貰えないだろうか」
「………むぅ」
「俺たちは何も知らないままシンを滅ぼした」
九割九分お前が滅ぼしたんだぞ。
「トラント王が、無理だと言うなら諦めますが」
「……確かに、一部を除いたシンの民は被害者である。わかった」
この坂田の決断に俺たちは口出しはしなかった。
しれっと一億は受け取ってるし坂田。
うえーい




