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用意周到
「では、転移を行いますので……」
「サラベルよ、しばし待ってくれぬか……」
イザヨイシャイニングはサラベルの言葉に重なる様に言った。
「貴様らの世界とはどの様なものなのだ?」
「そうですね、こちらの世界に存在するRPGゲームの様な世界です」
「こちらに帰ってこれるのか?」
「無理です」
その言葉を聞きイザヨイシャイニングは空を見上げた。
「サラベル、再びだが待ってくれ。お前ら、一時後ここに集結だ」
「イザヨイシャイニング……」
こうして、この世界最後の一時が始まりを迎え、その時が過ぎた。
そこには今までに無い輝きをしていた男達がいた。
「サラベルよ。長き時を待たせてしまい申し訳なかった」
「それでは、転移を行います……」
その男達を優しく光が包み込んだ。




