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始まり…
「……っ!! 何故だ!何故お前が俺の上にいつもいる!!」
「……今は坂田が俺の上にいるが」
坂田はイザヨイシャイニングに足を持たれ宙に浮きながら言うがイザヨイシャイニングは理解出来なかった様だ。
「放せ!」
「ほい」
「うぁー!!」
イザヨイシャイニングは言われたままに放した。
「おい、少し考えてくれ」
「済まんな、坂田」
「…やっぱり、敵わないな……」
どうやら、決闘は終わったらしく剛田らが近づく。
「すげーな、イザヨイシャイニング。 あれを止めるなんて」
「私、惚れちゃった!」
「それにしても、何で決闘なんか?」
剛田のその質問に坂田とイザヨイシャイニングは目を合わせた。
「なに、ガキの頃にな。 昔過ぎて良く覚えていないがな」
「田中を越すと誓ったんだ」
「そうか、わかったよ」
剛田は詮索を諦めた。そこには彼なりの優しさを感じ取れた。
ガタッ!!っと軽い物音がした。
「あれは……」
それはイザヨイシャイニングの鞄から飛び出した箱であった。
ガダガタ!!ガガガガガ!!!っと震える回数が増えそして箱が爆破した。




