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夢の心98
「早く破滅してしまえ!」と不気味な声が非情に怒鳴った。
私は再度叫んだ。
「白い闇の死というのは、僕自身が、つ、作り出した死なのか、死は与えられるものではないのか?!」
不気味な声が答えた。
「それが自殺だろう」
私はすがりつくように言った。
「ぼ、僕は黒い闇の快楽を望んでいるのに、それは得られないのか?!」
不気味な声が静かに言った。
「得られない。自殺したお前が選んだ道は無に帰すことのみならば、もっと苦しむがいいさ」
私は苦し紛れに叫んだ。
「ここは夢の迷路、なのか?!」
不気味な声が非情に怒鳴った。
「そんなことは知らない。早く破滅してしまえ!」




