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夢の心95
「分かったわ、又自殺を図り迷惑掛けられるのも嫌だし、貴方を追い出すのは止めましょう」と妻は言った。
妻が再度考える間を置き言った。
「分かったわ、又自殺を図り迷惑をかけられるのは嫌だし、追い出すのは止めましょう。でも怖い優しさを見せつけるのは願い下げよ」
私は答えた。
「でも僕の心が本当に変わった上での優しさならばいいじゃないか?」
妻が私の眼をまじまじと直視してから言った。
「つまりそれは貴方の心が元の心に戻る事を言っているのでしょう?」
私は答えた。
「理屈ではそうなるね」
妻がため息をついてから言った。
「だから弱くて脆い発狂しそうな心の優しさならば、私は見たくはないし、願い下げなのよ」




