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夢の心92
「いつ壊れるか分からない、そんな優しさよ」と妻は言った。
妻が言った。
「そんなのは余りにも身勝手な話しじゃない。まるで子供ね」
私は妻の言葉を由として頷き答えた。
「心を無くすという事は優しさの無い子供に戻る事と同じじゃないか、それにしても、僕は自殺を図る前、家族に優しかったのか?」
妻が気色ばみ答えた。
「優しかったわ。でもその優しさは怖い優しさだった┅」
私は尋ねた。
「怖い優しさというのは?」
妻が答えた。
「いつ壊れるか分からない、そんな優しさよ」
私は息をつき言った。
「それでは僕の心は壊れて自殺を図ったわけだ?」
妻が答えた。
「そうね。貴方の心は壊れて自殺を図り、夢をさ迷って完全に壊れてしまったのよ、きっと」




