表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
夢の迷路  作者: 岩本翔
7/437

夢の心7

僕の心は夢の花の心になった?

私の影の身体は熱を帯びたまま膨張して空間を占有して行く。

つまり私の影の身体がおぼろ月を圧迫して、追い詰め、私はその苦痛に死にそうになっているのだ。

「熱い、熱い、熱い、止めてくれ!」と私は叫んだ。

だが女性は「大丈夫です」の一点張りで、私の苦しみを理解してはくれない。

そして私の影の身体の苦痛はやがて影の摂理に準じて、おぼろ月に吸収され、私はおぼろ月として、封じ込められている私を圧迫し始めた。

つまり私はおぼろ月を圧迫しているのと同時に影の私の身体を圧迫しているのであり、その巨大なる苦痛は怒髪点を突くような塩梅だ。

私は苦し紛れに叫んだ。

「助けてくれ!」

次の瞬間、私は桃の花の心になり、近所の道端を歩いている。

私は女性に向かって言った。

「僕は桃の花の心になったのか?」

女性が答えた。

「そうです」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ