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夢の心67
「私は貴方、の家族なのです、だから、生き、返って私、を愛して、下さい」と女性は苦悶しつつ訴えた。
女性が苦悶しつつ切れ切れに言った。
「私は、貴方の、家族なのですよ、貴方、は、私を愛する為に、生き返って、下さい」
黒い闇の声が女性を詰った。
「おい、偽善者め、お前はこいつの心そのものならば、けして家族なんかではないだろう、違うのか?」
女性が苦し紛れに言った。
「いえ、私は貴方の、か、家族なのです」
私は黒い闇の快楽に酔いしれながら黒い闇の声に追従して女性を詰った。
「叉矛盾か、僕は自分自身なんか愛してはいない。だからこそ愛を捨てて自殺したのだから、貴女には用はない」
そう言って再び私は女性の存在を消す為に念を強めた。




