48/437
夢の心48
真っ暗な暗闇でも気持ち良ければいいのさ」と黒い闇の声は言った。
黒い闇の声が続ける。
「失楽園は、そこで楽ではなくなり、苦界なのだから堕落ではないだろう?」
女性が反論した。
「いえ快楽があるのだから堕落です。堕落の為の堕落こそが失楽園ならば、それは堕落の究極の姿だと思います」
黒い闇の声がうそぶいた。
「気持ち良ければいいのではないのか?」
女性が反論する。
「いえ、快楽の為の快楽は破滅し、この真っ暗な
無としての闇に成り果てるのだから駄目です!」
黒い闇の声が言った。
「いくら真っ暗な暗闇でも、気持ち良ければいいのさ。それだけの話ではないか?」」




